白内障

愛犬の目と毎日の暮らし

犬の白内障。
「目が白くなった」そのあとに知っておきたいこと

動物病院で 「白内障があります」 と言われると、

「このまま見えなくなってしまうの?」
「何か食べさせれば進行を止められる?」
「手術をしないといけない?」
「家では何をしてあげればいい?」

と、いろいろなことが心配になると思います。

白内障では、 白く見える部分だけを見るのではなく、 今どのくらい視力へ影響しているのか、 眼内に炎症がないか、 原因となる病気がないかなどを 一緒に確認していくことが大切です。

白内障と診断されたあとも、 飼い主様だからできることがあります

動物病院で目の状態を確認してもらいながら、 ご家庭では 愛犬が見えにくそうにしていないか、 痛そうな様子がないか、 毎日の暮らしに変化がないかを 一緒に見ていきましょう。

そもそも白内障とは、
目のどこが白くなる病気?

目の中には、 カメラのレンズのような役割をする 「水晶体」があります。

健康な水晶体は透明で、 入ってきた光を網膜へ届ける働きをしています。

白内障は、 この水晶体の一部または全体が濁り、 光を通しにくくなる状態です。

濁りが小さい段階では 視力への影響がほとんどない場合もあります。

一方、 濁りが広がると 見えにくくなり、 最終的には大きく視力を失うことがあります。

「白内障がある」ことと、 「もう見えていない」ことは同じではありません

どの部分が、 どのくらい濁っているのかによって 視力への影響は変わります。

シニア犬の目が青白い。
それは白内障ではなく「核硬化症」のこともあります

年齢を重ねた犬の目を見て、 「最近、黒目の奥が白っぽくなった」 と気づくことがあります。

そこで、 「白内障になった」 と思う飼い主様も多いのですが、 シニア犬では 核硬化症という加齢変化もよくみられます。

核硬化症は、 年齢とともに水晶体の中心部分が 硬く密になっていく変化です。

外から見ると、 青白い、灰色っぽい、 少し曇ったように見えるため、 白内障とよく似て見えます。

核硬化症

加齢に伴って起こる水晶体の変化です。 一般的には、 白内障ほど大きな視覚障害を起こしません。

白内障

水晶体そのものが濁る病的な変化です。 濁りの範囲によっては 視力へ大きく影響します。

見た目だけで、 白内障か核硬化症かを自己判断しないでください

獣医師が目を診察し、 必要に応じて瞳孔を広げて 水晶体や網膜などを確認することで 区別していきます。

「なぜ白内障になったの?」
原因は一つとは限りません

犬の白内障には、 さまざまな背景があります。

遺伝的な要因が関係するもの、 糖尿病に伴って起こるもの、 目の中の炎症、 外傷などに伴って起こるものがあります。

また、 年齢を重ねてから見つかる白内障もあります。

遺伝的な背景

犬では、 遺伝性の白内障がみられる犬種があります。

糖尿病

犬では、 糖尿病に伴って白内障が 急速に進むことがあります。

眼内の炎症

目の中の炎症に伴って 白内障が起こることがあります。

外傷など

目への外傷などが 水晶体へ影響する場合があります。

「昼間に散歩させたから」 「この食事を与えたから」と、 一つの原因だけを責めなくても大丈夫です

白内障には複数の原因があり、 原因をはっきり特定できない場合もあります。

大切なのは、 今の目の状態と、 背景に確認すべき病気がないかを 獣医師と一緒に整理することです。

犬の白内障で、
特に知っておきたい「糖尿病」との関係

犬では、 糖尿病と白内障に強い関連があります。

血糖値が高い状態が続くと、 水晶体の中で変化が起こり、 白内障が急速に進行することがあります。

そのため、 目が白くなったことに加えて、

  • 以前より水をたくさん飲むようになった
  • おしっこの量や回数が増えた
  • よく食べるのに体重が減ってきた
  • 以前より食欲が強くなった

などの変化がある場合には、 目のことだけでなく、 その変化も動物病院へ伝えてください。

「目が白くなった」という情報と、 「最近、水をよく飲む」という情報。

一見別々に見える変化でも、 一緒に伝えることが 診察の手がかりになる場合があります。

「どうして白内障になったの?」
原因は一つとは限りません

愛犬が白内障と診断されると、 「散歩の時間が悪かったのかな」 「食事が悪かったのかな」 と考えてしまうかもしれません。

しかし犬の白内障には、 さまざまな背景があります。

  • 遺伝的な要因
  • 糖尿病に伴うもの
  • 目の中の炎症に伴うもの
  • 外傷などに伴うもの
  • 加齢などに関連してみられるもの

そして、 一頭ずつ経過も同じではありません。

「日中に散歩したから白内障になった」 とご自身を責めなくて大丈夫です

白内障の原因を 紫外線や散歩だけに決めつけるのではなく、 今の目の状態をきちんと確認し、 これから必要な管理を考えていきましょう。

白内障と言われたら、
「どのくらい見えているか」だけではなく 目の中も確認します

白内障の診察では、 水晶体がどの程度濁っているかだけでなく、 目のほかの部分に問題がないかも確認します。

状態に応じて、 散瞳して目の中を詳しく観察したり、 眼圧を測ったりすることがあります。

また、 手術を検討する場合には、 網膜がきちんと働いているかなどを さらに詳しく調べることがあります。

次の診察で、そのまま聞いてみてください

「これは白内障で間違いありませんか?」

「核硬化症ではありませんか?」

「今、どのくらい見えていると考えられますか?」

「目の中に炎症はありませんか?」

「眼圧は大丈夫ですか?」

「白内障です」だけでなく、
今どの段階なのか聞いてみましょう

白内障は、 水晶体の濁り方や広がりによって 段階的に評価されます。

まだ濁りが限られている段階から、 水晶体の大部分が濁って 視覚へ大きく影響する段階まであります。

さらに進行すると、 水晶体そのものに変化が起こることもあります。

「白内障があります」だけで終わらず、 今の状態を教えてもらいましょう

「今はどのくらい進んでいますか?」

「次はいつ確認した方がよいですか?」

「今後どんな変化に注意すればよいですか?」

白内障の手術。
「もっと悪くなってから考える」でよいとは限りません

白内障で視力が低下している場合、 視力回復を目的とした治療として 白内障手術が検討されることがあります。

ただし、 白内障があれば すべての犬が手術を受けるという意味ではありません。

年齢だけでなく、 目の中の炎症、 網膜の状態、 全身状態、 糖尿病などの併発疾患、 手術後の点眼や通院が可能かなどを含めて 判断されます。

手術を少しでも考えている場合は、 「完全に見えなくなってから」ではなく 早めに相談しておくことが大切です

白内障が進行すると、 眼内炎症などの合併症が起こり、 手術条件に影響することがあります。

こんなふうに聞いてみてください

「この子は白内障手術の候補になりますか?」

「今相談するのと、 もっと進んでからでは何が違いますか?」

「獣医眼科を紹介していただいた方がよいですか?」

手術をしない場合も、
「何もしなくてよい」という意味ではありません

年齢や全身状態、 目の状態、 ご家庭の事情などから、 手術を行わない選択をすることもあります。

その場合でも、 白内障の進行や 目の中の炎症、 眼圧などを定期的に確認することがあります。

必要に応じて、 獣医師から点眼などが処方される場合もあります。

「手術をしない=通院終了」 ではありません

「次はいつ診てもらえばよいですか?」

「家では、どんな変化があったら 予定より早く受診した方がよいですか?」

と確認しておきましょう。

ここまでで、まず覚えておきたいこと

  • 目が白く見えても、すべて白内障とは限らない
  • シニア犬では核硬化症との区別も大切
  • 犬の白内障にはさまざまな原因がある
  • 糖尿病と白内障には強い関連がある
  • 水を飲む量や尿量など全身の変化も伝える
  • 白内障が今どの段階なのか確認する
  • 眼内炎症や眼圧についても確認する
  • 手術を考えるなら早めに相談する
  • 手術をしない場合も定期的な眼科チェックを続ける
まずは、 「白く見える」だけで判断せず、 今の目で何が起きているのかを知る

そこが分かると、 手術を検討するのか、 定期的に見守るのか、 ご家庭で何に注意するのかも 整理しやすくなります。

「まだ見えている?」
家庭だから気づける変化があります

犬は、 視力だけで生活しているわけではありません。

嗅覚や聴覚、 慣れた場所の記憶なども使って生活しているため、 視力が少しずつ低下していても 飼い主様が気づきにくいことがあります。

たとえば、 次のような変化がないか見てみてください。

  • 暗い場所で動きにくそうになった
  • 段差の前で立ち止まるようになった
  • 階段を嫌がるようになった
  • 家具などにぶつかることが増えた
  • 物をまたぐときに慎重になった
  • 散歩中に足元を気にするようになった
  • 知らない場所で動きたがらなくなった
  • 飼い主様のそばにいることが増えた
  • おもちゃやおやつを見つけにくそうになった
「ぶつからないから、まだ全部見えている」 とは限りません

慣れた家の中では、 記憶や嗅覚、聴覚を使って 上手に移動していることがあります。

家の中だけでなく、 暗い場所や初めての場所での様子も 見てあげてください。

見えにくくなってきたら、
家の中を「覚えやすい場所」にしてあげましょう

視力が低下してきた犬は、 家具の位置や部屋の形を覚えながら 移動していることがあります。

そのため、 愛犬が慣れている家具の配置を 頻繁に大きく変えないことも一つの工夫です。

家具の場所を安定させる

テーブルや椅子などを 頻繁に移動させないようにします。

通り道を確保する

愛犬がよく通る場所に 荷物を置かないようにします。

水と食事の場所を決める

水飲み場や食器の位置を 分かりやすく一定にします。

寝床を安心できる場所に

愛犬が自分で戻りやすい 落ち着いた場所を作ります。

「見えなくなったら何もできない」 ではありません

犬は、 嗅覚や聴覚、記憶などを使って 環境へ適応する力を持っています。

その力を使いやすい環境に 整えてあげることが大切です。

階段・段差・玄関。
「今まで大丈夫だった場所」をもう一度確認しましょう

視力が低下すると、 高さや奥行きを判断しにくくなることがあります。

特に、 階段や玄関、 ベッドやソファの上り下りなどは 注意したい場所です。

  • 階段へ自由に入れないようにする
  • 必要に応じてゲートを使う
  • 滑りやすい床にはマットなどを検討する
  • 家具の角など、ぶつかると危険な場所を確認する
  • 高い場所から飛び降りないようにする
  • 玄関などの段差で声をかける

愛犬がまだ問題なく歩けているうちから 少しずつ環境を整えておくと、 視力が変化したときにも適応しやすくなります。

触る前に、一声かけてあげてください

見えにくくなった犬は、 突然身体へ触れられると 驚くことがあります。

特に眠っているときや、 後ろから近づくときには、 まず名前を呼んだり 優しく声をかけてから触れてあげてください。

飼い主様の声そのものが、 愛犬にとって「ここにいるよ」という目印になります

「こっちだよ」
「段差だよ」
「ごはんだよ」

同じ言葉を繰り返し使うことで、 愛犬が暮らしを理解する助けになることがあります。

白内障だから、
散歩をやめる必要があるとは限りません

見えにくくなっても、 散歩はにおいや音、 外の空気を楽しめる大切な時間です。

体調や獣医師からの指示に問題がなければ、 愛犬の様子を見ながら 無理のない範囲で続けることができます。

ただし、 視力が低下している場合には 安全への配慮を増やします。

  • 慣れた散歩コースを利用する
  • 急にコースを大きく変えない
  • 段差や障害物の前で声をかける
  • 道路や危険な場所ではリードでしっかり誘導する
  • 愛犬が不安そうなら無理に先へ進ませない
「日中に散歩すると白内障が進むから、 夜だけにしなければならない」 と考える必要はありません

散歩時間だけを白内障の原因や治療として考えるのではなく、 愛犬が安全に歩ける明るさや環境を優先してください。

暗い場所で動きにくそうなら、
明るさを少し工夫してみましょう

視覚に問題がある犬では、 明るさによって動きやすさが変わることがあります。

夜間に水を飲みに行く場所や、 廊下、寝床からトイレまでの通り道などを 見直してみてください。

必要に応じて、 愛犬が移動する場所へ やさしい照明を用意することも一つの方法です。

ただし、 目の病気によって光への反応は異なります。

明るい場所を極端に嫌がる、 目を細めるなどの変化がある場合は、 眼科的な痛みや炎症がないか 動物病院へ相談してください。

多頭飼いでは、
ほかの犬との関係も少し見てあげてください

視力が低下してくると、 ほかの犬が急に近づいたときに 驚くことがあります。

食事や水、 寝床などでぶつかりやすくなっていないか 見てあげてください。

必要に応じて、 落ち着いて食べられる場所や 一人で休める場所を作ってあげることもできます。

点眼薬が処方されたら、
「何のための薬か」も聞いてみましょう

白内障そのものを 点眼薬だけで透明な水晶体へ戻すことはできません。

一方で、 白内障に伴う眼内炎症などを管理する目的で 点眼薬が処方されることがあります。

点眼について確認しておきたいこと
  • この点眼薬は何を目的に使うのか
  • 一日何回使うのか
  • いつまで続けるのか
  • 複数の点眼薬がある場合、順番や間隔はどうするのか
  • 忘れた場合はどうすればよいか
  • どんな変化があったら連絡するのか

症状が落ち着いて見えても、 自己判断で点眼を中止・変更せず、 獣医師の指示に従ってください。

点眼が苦手な子は、
「毎回完璧にやろう」と思いすぎなくても大丈夫です

目薬を見るだけで逃げてしまう子もいます。

点眼するときは、 まず手を清潔にし、 目の周りに汚れがあれば 清潔な湿らせたガーゼなどで優しく整えます。

点眼容器の先端が 目やまぶたへ直接触れないよう注意します。

点眼薬は、 多く入れればより効くというものではありません。 処方された量と回数を守ってください。

どうしても点眼できない場合は、 そのこと自体を動物病院へ相談してください

「できませんでした」と伝えることも、 治療を続けるための大切な情報です。

目の変化は、
写真で残しておくのも一つの方法です

白内障の進行を ご家庭の写真だけで判断することはできません。

ただ、 「以前より白く見える気がする」 「片目だけ違う気がする」 と感じたときに、 過去の写真が参考になることがあります。

無理に強い光を当てる必要はありません。

同じような場所や明るさで、 正面から両目が分かる写真を ときどき残しておく程度で十分です。

写真は診断の代わりではなく、 「いつ頃から変わったか」を伝えるための記録です

急な変化があった場合は、 写真で様子を見るだけにせず 動物病院へ相談してください。

ブルーベリー、ルテイン、アスタキサンチン。
目によさそうな成分はどう考えればいい?

目の健康について調べると、 ブルーベリーやルテイン、 アスタキサンチンなどの成分を 目にすることがあると思います。

こうした成分を含む食品やサプリメントを、 日々の栄養の一つとして 考えることはできます。

ただし、 ここで大切なのは、 「目によさそうな栄養成分」と 「白内障そのものの治療」を分けて考えること です。

食品やサプリメントで、 白く濁った水晶体を元に戻せるとは考えないでください

ブルーベリー、ルテイン、 アスタキサンチンなどを摂ることと、 白内障そのものを治療することは別です。

また、 白内障手術の代わりになるものでもありません。

サプリメントを使いたい場合は、 現在治療中の病気や薬との組み合わせもありますので、 商品名や原材料、使用量が分かるものを 獣医師へ見せて相談してください。

白内障だから、
特別な食事へ全部変える必要があるとは限りません

愛犬が白内障と診断されると、 「目によい食事へ変えなければ」 と考えるかもしれません。

しかし、 白内障という病名だけを理由に、 今までの食事をすべて変更する必要があるとは限りません。

特に糖尿病など、 ほかの病気について食事療法を受けている場合には、 その治療方針を優先することが大切です。

まず「何を足すか」より、 今の愛犬に必要な食事条件を確認しましょう

「白内障がありますが、 食事について特別に注意することはありますか?」

「糖尿病の食事管理を優先すればよいですか?」

と聞いてみても大丈夫です。

「まだ見えている?」
ご家庭だから気づける変化があります

犬は嗅覚や聴覚も使いながら生活しているため、 視力が少しずつ低下しても、 慣れた家の中では普段どおり動けることがあります。

そのため、 視力の変化に気づきにくい場合があります。

たとえば、 次のような変化がないか見てみてください。

  • 暗い場所で動きにくそうになった
  • 段差の前で立ち止まるようになった
  • 階段を怖がるようになった
  • 家具や物にぶつかることが増えた
  • 散歩中に障害物へ気づくのが遅くなった
  • 知らない場所で動きたがらなくなった
  • おもちゃを目で追いにくくなった
  • 呼びかけられると驚くことが増えた
  • 以前より慎重に歩くようになった
「ぶつからない=よく見えている」 とは限りません

慣れた家では、 家具の位置やにおいを覚えて 上手に生活していることがあります。

明るい場所・暗い場所、 自宅・初めての場所などで 様子が違わないかも見てみてください。

見えにくくなってきたら、
家の中を「覚えやすい場所」に

視力が低下しても、 犬は慣れた環境を覚えながら 上手に生活できることがあります。

そのため、 家具の配置を頻繁に変えないことも 暮らしやすさにつながります。

家具の位置を大きく変えない

通り道を覚えている子では、 いつもの配置が安心材料になります。

床に物を置かない

新しい障害物を減らし、 いつもの通り道を確保します。

食器や水の場所を固定する

ごはん、水、寝床など 大切な場所を分かりやすくします。

危険な場所を守る

階段や段差など、 転落につながる場所には 必要に応じて対策をします。

特に注意したいのは、
階段・段差・高い場所です

見えにくくなると、 平らな床よりも 高低差のある場所で困ることがあります。

特に、 階段の上からの転落や、 ベッド・ソファなどからの飛び降りには 注意してください。

  • 階段へ自由に入れないようゲートを検討する
  • 段差のある場所では声をかける
  • 高い場所から無理に飛び降りさせない
  • 滑りやすい床では足元にも配慮する
  • 屋外では急な段差や側溝にも注意する
「見えなくなったから動かさない」 ではありません

安全を確保しながら、 できる範囲で普段どおり身体を動かし、 愛犬自身が環境を覚えて生活できるよう 支えてあげてください。

白内障だから、
日中のお散歩をやめる必要はありません

紫外線を避けるために 日中の散歩を完全にやめる必要はありません。

犬の白内障を 「日中に散歩したことが原因」 と考える必要はありません。

散歩は、 身体を動かすだけでなく、 においを嗅ぐ、 外の音を聞く、 飼い主様と一緒に過ごすという 大切な時間でもあります。

見えにくくなってきた場合には、 時間帯そのものより、 安全に歩ける環境をつくること を大切にしてください。

  • 慣れた散歩コースを選ぶ
  • 急にリードを引かない
  • 段差や障害物の前で声をかける
  • 交通量の多い場所では特に注意する
  • 初めての場所ではゆっくり歩く

見えにくくなった子には、
「触る前のひと声」が安心につながります

視力が低下すると、 突然身体へ触れられたときに 驚くことがあります。

特に眠っているときや、 後ろから近づくときには、 先に名前を呼んだり 優しく声をかけてから触れてあげてください。

声・におい・いつもの生活リズムも、 愛犬にとって大切な目印になります

見えにくくなっても、 愛犬が持っているほかの感覚を使いながら 安心して生活できる環境を 一緒につくっていきましょう。

多頭飼いでは、
ほかの子との接触にも少しだけ配慮を

見えにくくなった犬は、 ほかの犬が近づいていることに 気づくのが遅れる場合があります。

今まで仲良く暮らしてきた子同士でも、 突然接触して驚くことがあります。

食事の時間や狭い通路、 寝ているときなどは、 必要に応じて飼い主様が様子を見てあげてください。

目薬が処方されたら、
「白内障を治す薬なの?」も確認してみましょう

白内障の犬に 点眼薬が処方されることがあります。

ただし、 すべての点眼薬が 白く濁った水晶体を透明へ戻すための薬 というわけではありません。

眼内炎症など、 白内障に伴って起こる問題を 管理する目的で使われる場合があります。

目薬を受け取ったら、 目的も一緒に聞いておきましょう

「この目薬は何のためですか?」

「一日何回ですか?」

「いつまで続けますか?」

「ほかの目薬と使う場合、 順番や間隔はありますか?」

症状が落ち着いて見えても、 自己判断で中止・回数変更をせず、 指示された使い方を確認してください。

目をこする・細める。
「白内障だから」と決めつけないでください

白内障そのものだけではなく、 目の中の炎症や眼圧の変化などによって 不快感や痛みが出ることがあります。

次のような変化がある場合は、 動物病院へ相談してください。

  • 目を何度もこする
  • 片目または両目を細める
  • 目を開けにくそうにする
  • 急に涙が増えた
  • 白目が赤くなった
  • 目の様子が急に変わった
  • 触られるのを嫌がる
「見えにくくなっただけ」と思っていたら、 痛みを伴う別の問題が起きている場合があります

急な変化や痛そうな様子がある場合には、 次の定期検診まで待たずに 動物病院へ相談してください。

白内障の家庭ケアは、
「目に何を足すか」だけではありません

  • 目によさそうな成分と白内障治療は分けて考える
  • サプリメントが手術の代わりになるとは考えない
  • 糖尿病などの食事療法がある場合はその指示を優先する
  • 見えにくくなったサインを日常生活から探す
  • 家具や食器の位置を大きく変えない
  • 階段・段差・高い場所の安全を確保する
  • 散歩をやめるのではなく、安全に歩ける環境をつくる
  • 触る前に声をかけて驚かせないようにする
  • 多頭飼いでは、ほかの子との急な接触にも配慮する
  • 処方された点眼は目的・回数・期間を確認する
  • 目をこする・細める・赤くなるなどの変化を見逃さない
見えにくくなっても、 愛犬ができることはたくさんあります

「見えなくなるかもしれない」 という不安だけを見るのではなく、 今の愛犬が安心して歩けること、 食べられること、 飼い主様と一緒に過ごせることも 大切にしてください。

次の診察まで、何を見ておけばいい?
目の変化と暮らしの変化を一緒に残しましょう

白内障の進み具合や眼圧、 眼内炎症などは 動物病院で確認してもらう必要があります。

一方で、 毎日の暮らしの中で 「以前と何か違う」と気づけるのは 飼い主様です。

毎日細かく記録しなくても大丈夫です。

気になる変化があったときだけでも、 次のようなことを残してみてください。

  • 物にぶつかることが増えていないか
  • 階段や段差を怖がるようになっていないか
  • 暗い場所で動きにくそうではないか
  • 散歩中の歩き方に変化がないか
  • 左右どちらかの目だけ様子が違わないか
  • 目を細めたり、こすったりしていないか
  • 涙や目やにが増えていないか
  • 白目が赤くなっていないか
  • 点眼をきちんとできたか
  • 水を飲む量や尿量に変化がないか
  • 体重や食欲に変化がないか
「目の変化」と「全身の変化」を 別々に考えなくても大丈夫です

特に糖尿病などが関係する場合には、 飲水量、尿量、食欲、体重なども 大切な情報になることがあります。

「右目と左目」で、
変化の仕方が同じとは限りません

白内障は、 両目にみられる場合もありますが、 左右で進み方が違うこともあります。

ご家庭では、 「両目が白い」という見方だけでなく、 左右をそれぞれ見てみてください。

右目

白さ、赤み、 涙、目やに、 細める様子などを確認します。

左目

同じように確認し、 右目との違いがないか見てみます。

「右目だけ急に赤くなった」 「左目だけ細めるようになった」 などの違いも、 診察時に伝えてください。

次の予約日を待たず、
動物病院へ相談したい目の変化

白内障は、 「少しずつ見えにくくなる病気」 というイメージがあるかもしれません。

しかし、 白内障に伴う眼内炎症や 眼圧の問題などが起こることもあります。

こんな変化があれば、 次の定期検診まで待たずに相談してください
  • 急に目を痛そうにする
  • 目を開けにくそうにする
  • 何度も目をこする
  • 白目が急に赤くなった
  • 涙が急に増えた
  • 目の見た目が急に変わった
  • 急に物へぶつかるようになった
  • 急に歩くことを怖がるようになった
  • 元気や食欲まで落ちている

特に、 強い痛みが疑われる、 急に見えなくなったように感じるなどの場合は、 早めに動物病院へ連絡してください。

次の診察で、そのまま使える質問集

診察室では、 聞きたかったことを 忘れてしまうことがあります。

必要なものだけ、 スマートフォンへメモしてお使いください。

診断について

「これは白内障ですか? 核硬化症との違いは何ですか?」

進行度について

「今は、 どのくらい進んでいますか?」

視力について

「今、 どのくらい見えていると考えられますか?」

炎症について

「目の中に 炎症はありませんか?」

眼圧について

「眼圧は 問題ありませんか?」

糖尿病について

「糖尿病など、 全身の検査は必要ですか?」

手術について

「この子は 白内障手術の候補になりますか?」

相談時期について

「手術を考えるなら、 いつ眼科へ相談するのがよいですか?」

点眼について

「この目薬は 何を目的に使っていますか?」

生活について

「散歩や日常生活で 注意することはありますか?」

サプリについて

「このサプリを 今の治療と一緒に使っても大丈夫ですか?」

次回について

「次はいつ、 何を確認する予定ですか?」

動物病院で分かることと、
ご家庭だから分かること

白内障の進行度、 眼内炎症、 眼圧、 網膜の状態などは、 動物病院で確認する大切な情報です。

一方で、 暗い場所で歩きにくくなった、 階段の前で止まるようになった、 散歩で慎重になった、 触ると驚くようになったなど、 暮らしの中だから分かる変化があります。

動物病院で分かることと、 ご家庭だから分かること。

その両方を合わせることで、 今の愛犬の状態を より詳しく伝えられます。

白内障と診断されたあとも、
飼い主様にしかできないことがあります

愛犬が白内障と診断されると、 「このまま見えなくなったらどうしよう」 「もっと早く気づいてあげればよかった」 「何か食べさせればよくならないだろうか」 と考えることがあるかもしれません。

でも、 飼い主様が一人で白内障を治そうと 背負う必要はありません。

目の状態を確認し、 必要な治療を考えるのは動物病院。

毎日の暮らしの中で、 愛犬が安心して生活できる環境を整え、 小さな変化に気づくのは飼い主様。

治療は獣医師にお願いする。
毎日の暮らしは、飼い主様が見守る。

どちらか一方ではありません。

動物病院での眼科検査や治療と、 ご家庭での安全・点眼・観察・暮らし。

その両方で、 愛犬の毎日を支えていきます。

今日から全部変えなくて大丈夫。
まず一つだけ始めてみませんか?

白内障について調べると、 手術、点眼、サプリメント、 食事、生活環境など、 たくさんの情報が出てきます。

でも、 全部を今日から始める必要はありません。

家具を一つ確認する

愛犬の通り道に、 新しい障害物がないか見てみます。

目を左右で見る

白さだけでなく、 赤みや涙、細める様子なども見てみます。

歩く様子を見る

階段や暗い場所で、 以前と違う様子がないか見てみます。

質問を一つメモする

「今どの段階?」 「手術の相談は必要?」 一つだけでも構いません。

手術をする場合も、しない場合も、
大切なのは「その後まで考えること」

白内障手術を受けるかどうかは、 愛犬の目の状態だけで決まるものではありません。

全身状態、 網膜など目のほかの部分の状態、 手術後の点眼や通院、 ご家庭での生活なども含めて検討します。

また、 手術をしない選択をした場合にも、 目が快適な状態を保てているか 継続して確認することが大切です。

「見えるかどうか」だけではなく、 「痛くないか」も大切です

白内障に伴って目の中に炎症が起こったり、 眼圧の問題が生じたりすることがあります。

視力が低下していても、 愛犬が痛みなく穏やかに過ごせているかを 一緒に守っていきましょう。

BIGWOODがお手伝いできるのは、
白内障の「治療」ではなく毎日の食事です

BIGWOODでは、 白内障の診断や治療、 手術の必要性を判断することはできません。

また、 処方された点眼薬を変更したり、 中止をおすすめしたりすることもできません。

でも、 愛犬が毎日食べるごはんについて、 一緒に整理することはできます。

特に、 白内障の背景に糖尿病などの病気があり、 動物病院から食事条件を指示されている場合には、 その条件を大切にしながら BIGWOODの商品について一緒に考えます。

「目によいものを何か足したい」 だけから始めなくても大丈夫です

まず、 今の食事で守る必要がある条件は何か。

そのうえで、 年齢や体重、 食欲、 ほかに治療している病気なども含めて 毎日の食事を考えていきます。

獣医師から言われていることが分かったら、
BIGWOODも一緒に食事を考えます

「白内障と言われたけれど、 ごはんは今までどおりでいい?」

「糖尿病もあるので、 何を優先してフードを選べばいい?」

「目の健康も考えながら、 毎日の食事を一度整理したい」

「サプリメントを追加したいけれど、 今の食事と一緒に考えてほしい」

そんなご相談でも大丈夫です。

ご相談の際に、 分かる範囲で教えていただきたいこと
  • 動物病院で伝えられた診断名
  • 片目か両目か
  • 白内障の進行度について説明を受けているか
  • 手術について説明を受けているか
  • 現在使用している点眼薬
  • 糖尿病など、ほかに治療中の病気があるか
  • 食事について指示されていること
  • 現在食べているフード
  • 現在使用しているおやつやサプリメント
  • 年齢・体重
  • 食欲や体重の変化

分からないものは、 「分からない」で構いません。

食事選びに迷ったら

BIGWOOD コンシェルジュルーム

「白内障と言われた子の、 毎日のごはんを一度見直したい」

そんなご相談だけでも大丈夫です。

獣医師から伝えられている治療や食事条件を確認しながら、 BIGWOODの商品について 一緒に考えさせていただきます。

受付時間 10:00〜17:00

最後に。
見えにくくなっても、愛犬の世界がなくなるわけではありません

犬は、 目だけで世界を感じているわけではありません。

飼い主様の声。
家族のにおい。
いつものごはんの場所。
お気に入りの寝床。
散歩道のにおい。
撫でてもらう感触。

視力が低下しても、 そうしたたくさんの手がかりを使いながら 暮らしていくことができます。

目の状態は動物病院で確認する。
毎日の「いつも」は飼い主様が守る。

見え方が変わったら、 暮らし方を少し変える。

痛そうな変化があれば、 早めに動物病院へ伝える。

食事で迷ったら、 治療中の病気や獣医師からの指示を確認しながら選ぶ。

そうやって一つずつ整えていくことも、 飼い主様だからこそできる 大切なケアです。

医療上の大切なご案内

このページは、 犬の白内障や目の健康、 ご家庭での暮らしや食事を考えるための 一般的な情報をお伝えするものです。

病気の診断、 手術適応の判断、 点眼薬や内服薬の変更・中止を ご家庭だけで判断するためのものではありません。

目が白く見える原因には、 白内障以外の変化もあります。 また白内障では、 進行度や眼内炎症、 眼圧、 網膜の状態、 糖尿病などの併発疾患によって 必要な検査や治療が異なります。

現在治療中の場合は、 かかりつけの獣医師や 獣医眼科医から受けている指示を 優先してください。

目を強く痛がる、 急に目を開けにくくなる、 強い充血、 急な見た目の変化、 急に見えなくなったように感じるなどの場合は、 次の定期検診を待たず 動物病院へご相談ください。

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