愛犬のPHサポート

愛犬の健康を知る

犬のおしっこ、pHだけ見ていませんか?
尿石症で知っておきたいこと

愛犬の尿検査で「pHが高いですね」「結晶があります」と言われると、 何とかしてpHを正常にしなければ、と考えてしまうかもしれません。

けれど、おしっこの健康を考えるとき、本当に見たいのは pHという一つの数字だけではありません。

水をどのくらい飲んでいるか。
おしっこを我慢していないか。
回数や量に変化はないか。
尿路感染など、別の原因が隠れていないか。

毎日の暮らしの中にも、検査結果の数字だけでは見えないヒントがあります。 ここでは、愛犬のおしっこの健康について、 飼い主様と一緒に考えてみたいことをご紹介します。

まず知ってほしいこと。pHだけを追いかけないで

pHは、尿が酸性寄りなのか、アルカリ性寄りなのかを表す指標のひとつです。 尿検査では大切な情報ですが、pHは食事や薬、体の状態などによっても変化します。

そのため、「この数字ならこの結石」とpHだけで決めたり、 ご家庭の判断だけで尿を酸性・アルカリ性のどちらかへ動かそうとしたりするのは適切ではありません。

数字を「下げる・上げる」こと自体が目的ではありません

大切なのは、なぜその数値になっているのか、 尿の濃さや結晶、感染の有無、画像検査なども含めて、 愛犬の状態を総合的にみてもらうことです。

「pHを正常にしなくては」と数字だけに気持ちが向いてしまったときこそ、 一度立ち止まって、検査結果全体についてかかりつけの獣医師へ確認してみてください。

そもそも「尿石症」って何でしょう?

尿の中には、体から排出されるさまざまな物質が含まれています。 条件が重なると、それらの一部が結晶化し、 さらに集まって尿路に「結石」ができることがあります。

結石は膀胱だけでなく、腎臓、尿管、尿道など、 尿の通り道のさまざまな場所にできる可能性があります。

ただし、「尿石症」とひとことで言っても石の種類は一つではありません。 犬ではストラバイトやシュウ酸カルシウムなどが代表的ですが、 ほかにも異なる種類があります。

「結晶がある」と「結石がある」は、同じではありません

尿検査で「結晶が出ています」と言われると、 すでに膀胱の中に結石ができているのでは、と不安になるかもしれません。

しかし、尿の中に結晶が認められることと、 実際に尿路に結石が存在することは同じではありません。 結晶がみられても結石がない場合がありますし、 反対に、結石があっても尿検査で結晶が確認されない場合があります。

また、採尿してから時間が経つことで温度やpHが変化し、 体内では問題になっていなかった結晶が検体の中で生じることもあります。

検査結果の一項目だけで、自己判断しないこと

「結晶=結石」「pHが高い=特定の尿石」と単純に決めるのではなく、 愛犬の症状やほかの検査結果も合わせて、 かかりつけの獣医師と確認していくことが大切です。

同じ「尿石」でも、種類によって考え方が違います

犬の尿石にはいくつかの種類があります。 なかでも、ストラバイトとシュウ酸カルシウムは代表的なものですが、 この2つだけを見ても、管理の考え方は同じではありません。

ストラバイト

犬のストラバイト尿石は、 尿路の細菌感染に伴って形成されるケースが多いとされています。 状態によっては、感染への治療と獣医師が指定する食事管理などによって、 尿石の溶解を目指せる場合があります。

シュウ酸カルシウム

シュウ酸カルシウム尿石はストラバイトとは性質が異なり、 食事によって溶解することはできません。 必要に応じて尿石を取り除き、その後の再発をできるだけ抑えるための 管理を行います。

さらに犬には、尿酸塩やシスチンなど、ほかの種類の尿石もあります。 だからこそ、 「尿を酸性にすればよい」 「アルカリ性にすればよい」 と一方向に考えるのではなく、 まず何が起きているのかを確認することが大切です。

身近な落とし穴① ごはんは気にしている。でも「水」はどうでしょう?

尿石が気になると、 まずフードの原材料や成分を調べたくなるかもしれません。 もちろん食事は大切です。

でも、もう一つ忘れたくないのが、 「尿を濃くしすぎない」という視点です。

十分に水分をとって尿量が増えることは、 尿の中で尿石をつくる成分が濃くなりすぎるのを防ぐうえで、 大切な要素のひとつです。

一度、ご家庭の「水飲み場」を見直してみませんか?
  • 水飲み場が一か所だけになっていないか
  • いつでも新鮮な水を飲める状態になっているか
  • 器の場所や高さが、その子にとって飲みやすいか
  • シニアになって、水を飲みに行く回数が減っていないか
  • 季節によって飲水量が変わっていないか

「どんなフードを選ぶか」だけではなく、 「その子が実際にどのくらい水分をとれているか」を見る。 これは毎日の暮らしの中で飼い主様だからこそ気づける、大切なポイントです。

尿石症の種類や持病などによって適切な食事・水分管理は異なりますので、 具体的な方法はかかりつけの獣医師と相談してください。

身近な落とし穴② おしっこを我慢する時間が長くなっていませんか?

水分と一緒に、もう一つ見ておきたいのが 「いつ、どのくらいおしっこをしているか」です。

私たちはつい「何を食べたか」には目を向けますが、 毎日の排尿の様子は、意外と見過ごしてしまうことがあります。

こんな変化、ありませんか?
  • 雨の日は、お散歩が短くなって排尿回数も減る
  • お留守番が長い日は、長時間おしっこを我慢している
  • シニアになって、外へ出たがらなくなった
  • いつもより一回のおしっこの量が少なく感じる
  • 何度も排尿姿勢をとるようになった

大切なのは、 「1日に必ず何回なら正常」と数字だけで決めることではありません。

その子の普段のおしっこと比べて、何か変わっていないか。 飼い主様がいつもの様子を知っていることが、 小さな変化に気づく手がかりになります。

身近な落とし穴③ 「食事を変えれば大丈夫」と考えていませんか?

尿検査で異常を指摘されると、 「では、どのフードに変えればいいですか?」 と考えるのは自然なことです。

けれど、尿石症は種類によって対応が異なり、 細菌感染が関係していることもあります。 食事だけを変更すれば、すべて解決するというものではありません。

また、獣医師から療法食を指定されている場合には、 おやつやトッピング、サプリメントなどを追加することで、 意図された栄養設計に影響することがあります。

「身体によさそうだから足す」が、いつも正解とは限りません

ハーブ、サプリメント、食材などを自己判断で追加する前に、 現在行っている治療や食事管理との組み合わせについて、 かかりつけの獣医師へ確認することをおすすめします。

食事はとても大切です。 だからこそ「何か身体によさそうなものを足す」ことから始めるのではなく、 まず愛犬に何が起きているのかを知り、その子に必要な食事を考える。 その順番を大切にしたいところです。

毎日のおしっこで、気づいておきたい変化

愛犬は「おしっこをすると痛い」「いつもと違う」と言葉では伝えられません。 その代わり、毎日の排尿の様子に変化が現れることがあります。

  • 何度もおしっこに行こうとする
  • 少量ずつしか出ない
  • 排尿するときにつらそうにする
  • 尿に血が混じっているように見える
  • 普段しない場所で排尿するようになった
  • 陰部を気にして、繰り返しなめる
  • 尿の量や回数が、いつもと明らかに違う

こうした変化は尿石症だけにみられるものではありません。 膀胱炎など、ほかの尿路の問題でも起こることがあります。

「もう少し様子を見よう」と決めつけず、 気になる変化があれば動物病院へ相談してください。

おしっこが出ないときは、様子を見ないでください

何度も排尿姿勢をとるのに尿がほとんど出ない、またはまったく出ない場合は、 尿道が詰まっている可能性があります。

尿道閉塞は緊急の対応が必要になることがあります。 「明日まで様子を見よう」とせず、速やかに動物病院へ連絡・受診してください。

検査では「pH」以外にも、いろいろなことを見ています

尿検査というとpHの数字に目が行きやすいのですが、 動物病院では、それだけを見て判断しているわけではありません。

尿の濃さや、血液・細胞・結晶などが含まれていないかを確認し、 必要に応じて細菌感染を調べる尿培養や、 X線・超音波などの画像検査を組み合わせることがあります。

実際に尿石が採取できた場合には、 その成分を分析することで、 その後の治療や再発予防を考える手がかりになることもあります。

だから、pHの数字だけで一喜一憂しなくて大丈夫です

大切なのは、一つの数字を「正常値に戻す」ことだけではなく、 愛犬の身体で何が起きているのかを、 必要な検査と毎日の様子の両方から見ていくことです。

動物病院へ行くとき、飼い主様だから伝えられることがあります

検査の数字は動物病院で調べられます。 でも、愛犬の毎日の暮らしを一番よく知っているのは飼い主様です。

診察の際には、気づいたことをできる範囲で伝えてみてください。

  • いつ頃から排尿の様子が変わったか
  • 普段と比べて回数や量がどう変わったか
  • 水を飲む量に変化があるか
  • 尿の色やにおいで気になったことがあるか
  • 食事やおやつ、サプリメントの内容
  • 現在飲んでいる薬があるか
  • 以前にも尿路のトラブルがあったか

すべてを正確に記録しなければならない、ということではありません。 「いつもと違う」と感じたこと自体が、 診察の大切な情報になることがあります。

今日からできることは、「愛犬のいつも」を知ること

尿石症について調べ始めると、 ミネラル、pH、水分量、療法食など、 たくさんの情報が出てきます。

それらを全部覚えようとしなくても大丈夫です。

水を飲む様子を見る

飲水量を厳密に測れなくても、 「最近あまり水飲み場へ行かないな」という変化は大切な気づきです。

おしっこの様子を見る

回数、量、排尿姿勢など、 その子の普段の様子を何となくでも知っておくことが役立ちます。

食事を自己判断で大きく変えない

尿石の種類や治療内容によって適切な食事は異なります。 診断を受けている場合は獣医師と相談しながら考えましょう。

「いつもと違う」を大切にする

数字を知らなくても、 毎日一緒に暮らしているからこそ気づける変化があります。

BIGWOODからお伝えしたいこと

愛犬のおしっこに気になることが見つかると、 「私のあげていたごはんが悪かったのかな」 「もっと早く気づけばよかった」 と考えてしまう飼い主様もいらっしゃるかもしれません。

でも、尿石症にはさまざまな要因が関係します。 食事だけで一つの原因を決められるものではありません。

だから私たちは、 「この食材を食べれば大丈夫」 「この商品を使えば予防できる」 といった伝え方ではなく、 まず愛犬の身体で何が起きているのかを知ることを 大切にしていただきたいと考えています。

食事は、愛犬の毎日を支える大切なものです。 そして同じくらい、 水を飲むこと、おしっこをすること、身体を動かすこと、 いつもの様子を見てあげることも、毎日の暮らしの一部です。

「何を食べさせればいいのだろう」と考える前に、 今日のお水はどうだったかな。 今日のおしっこはいつもと同じだったかな。

そんな小さな気づきが、 愛犬の身体を知るきっかけになればと願っています。

※本記事は、犬の尿石症や尿路の健康について一般的な情報をご紹介するもので、 診断・治療・予防を目的としたものではありません。 排尿の異常や体調の変化がある場合は、自己判断せず、 かかりつけの獣医師へご相談ください。

ビッグウッドの人気商品ランキング

PAGE TOP

ご注文ありがとうございます

お客様の喜びの声

ビッグウッドの人気商品ランキング

ご注文ありがとうございます

お客様の喜びの声