すい臓

犬のすい臓

愛犬の健康を知る

「膵炎と言われた。治療は始まった。
でも、家では何をしてあげればいい?」

動物病院で「膵炎です」と言われ、 点滴や薬などの治療を受けたあと。

少し安心する一方で、

「退院したら何を食べさせればいい?」
「おやつは?」
「脂肪はどのくらい気をつける?」
「また膵炎にならないために、家でできることは?」
「サプリや自然なケアで支えられることはある?」

と、次の心配が出てくることがあります。

このページでは、 「膵炎とは何か」だけで終わりません

動物病院での治療を土台にしながら、 食事・脂肪・水分・おやつ・体重・日々の観察など、 ご家庭でできることを一緒に整理していきます。

まず、すい臓は何をしている臓器なのでしょう?

すい臓には、 大きく分けて二つの大切な仕事があります。

食べ物の消化を助ける

タンパク質・脂肪・炭水化物などを 消化するための酵素をつくり、 消化管へ分泌します。

血糖を調整する

インスリンやグルカゴンなど、 血糖の調節に関係するホルモンをつくります。

つまり、 「消化」と「血糖」の両方に関わる臓器です。

そのため、 すい臓のどの部分にどのような問題が起きているかによって、 症状や治療、食事管理も変わってきます。

とても大切なこと。
「膵炎」と「膵外分泌不全」は同じではありません

すい臓の病気について調べていると、 「膵炎」と 「膵外分泌不全(EPI)」という言葉を 目にすることがあります。

どちらもすい臓に関係しますが、 身体で起きていることは異なります。

膵炎

すい臓に炎症が起きている状態です。

食欲低下、嘔吐、元気消失、 腹部の痛み、脱水などがみられることがあります。

膵外分泌不全(EPI)

食べ物を消化するための膵酵素を 十分に分泌できなくなった状態です。

食べているのに痩せる、 便量が多い、軟便・下痢、 食欲が強くなるなどがみられることがあります。

この二つは、食事や家庭でのケアも同じではありません

「すい臓の病気だから低脂肪」 「すい臓の病気だから消化酵素を追加」 と、すべてを一つの方法で考えないことが大切です。

膵炎では、すい臓に炎症が起きています

膵炎は、 犬でみられる代表的なすい臓の病気の一つです。

ただし、 「これを食べたから膵炎になった」 と一つの原因だけで説明できないことも少なくありません。

多くの症例では、 はっきりした原因を特定できないことがあります。

一方で、 高トリグリセリド血症などの脂質代謝異常や、 高カルシウム血症、 一部の薬剤、 ほかの病気などが リスク要因として検討されることがあります。

「何が悪かったのだろう」と 一つの食事だけを責めなくても大丈夫です

膵炎は、 いくつかの要因が重なって起こることもあり、 原因を一つに決められない場合があります。

大切なのは、 過去の食事を責め続けることではなく、 今の愛犬の状態に合わせて これからの食事や暮らしを整えていくことです。

「脂っこいものを食べたから膵炎になった?」 と心配している飼い主様へ

膵炎について調べると、 「高脂肪食」や 「脂っこい食べ物」という言葉を よく目にすると思います。

特に、 脂肪の多い人の食べ物を食べたあとに 膵炎を発症した経験があると、

「あの一口を与えたからではないか」 とご自身を責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、 膵炎の原因は一つとは限らず、 多くの症例では原因を特定できません。

一方で、 高脂肪の食事や高トリグリセリド血症などが リスク要因として考えられる場合があります。

一度膵炎を経験した愛犬では、 「ほんの少しだから」と脂肪の多い食べ物を 自己判断で追加しないことも大切です

今後どの程度の脂肪量を目安にすればよいのか、 おやつやトッピングも含めて かかりつけの獣医師へ確認しておきましょう。

同じ「すい臓の病気」でも、
膵炎と膵外分泌不全では考え方が違います

すい臓には、 食べ物を消化するための 消化酵素をつくる働きがあります。

この働きが十分にできなくなり、 食べ物をうまく消化・吸収できなくなる病気が 膵外分泌不全(EPI)です。

膵炎とEPIは、 どちらもすい臓に関係する病気ですが、 同じものではありません。

膵炎

すい臓に炎症が起こる病気です。 食欲低下、嘔吐、腹痛、元気消失などが みられることがあります。

膵外分泌不全(EPI)

消化酵素が不足し、 食べ物を十分に消化・吸収できなくなる病気です。 体重減少や便の変化などがみられることがあります。

「すい臓が悪いから消化酵素を足せばよい」 とは限りません

膵酵素の補充が治療の中心になるのは、 主に膵外分泌不全(EPI)です。

膵炎と診断されたからといって、 自己判断で消化酵素サプリを追加するのではなく、 今の診断と治療内容を確認してください。

「よく食べるのに痩せていく」
そんなときに調べる病気の一つがEPIです

膵外分泌不全では、 食べ物を十分に消化・吸収できないため、 しっかり食べているように見えても 身体へ栄養を取り込みにくくなることがあります。

そのため、 次のような変化がみられることがあります。

  • 食べているのに体重が減っていく
  • 食欲が強くなる
  • 便の量や回数が増える
  • 軟便や下痢が続く
  • 便の状態が以前と変わった
  • 身体つきが痩せてきた

もちろん、 これらの変化だけで EPIと判断することはできません。

「たくさん食べているから栄養は足りている」 とは限らないことがあります

食事量だけでなく、 体重や便の状態も一緒に見て、 気になる変化があれば獣医師へ伝えてください。

EPIでは、どんな検査をするの?

膵外分泌不全が疑われる場合には、 TLIと呼ばれる血液検査が 診断に使われます。

また、 EPIの犬では ビタミンB12(コバラミン)が 不足していることがあるため、 必要に応じて確認されます。

次のように聞いてみても大丈夫です

「この子はEPIの可能性がありますか?」

「TLIという検査は必要ですか?」

「ビタミンB12は確認した方がよいですか?」

膵炎は、ひとつの数字だけで判断するとは限りません

膵炎が疑われるときには、 愛犬の症状や身体検査、 血液検査、画像検査などを組み合わせて 評価されることがあります。

膵臓に関連する血液検査として、 膵特異的リパーゼを調べる検査が 利用されることもあります。

また、 超音波検査などで すい臓やその周囲の状態を確認することがあります。

「リパーゼが高い=必ず膵炎」 と数字だけで自己判断しないことも大切です

検査結果を見たときは、 「この数字だけでなく、 ほかにどんな所見を合わせて膵炎と判断したのですか?」 と聞いてみてください。

急性膵炎と慢性膵炎。
同じ「膵炎」でも経過は同じとは限りません

膵炎には、 急に強い症状が現れる場合もあれば、 炎症が長く続いたり繰り返したりする場合もあります。

急性膵炎では、 突然の食欲低下や嘔吐、 腹痛、元気消失などがみられることがあります。

慢性的な膵炎では、 症状がはっきりしないまま 食欲や便の調子が時々崩れるなど、 気づきにくい経過をとることもあります。

「一度よくなったから、もう何でも食べて大丈夫」 と急に元の食生活へ戻さないことも大切です

退院後や症状が落ち着いたあと、 どのような食事をどのくらい続けるのか、 おやつはどうするのかまで 獣医師へ確認しておきましょう。

ここまでで、まず覚えておきたいこと

  • 膵炎の原因を一つの食事だけに決めつけない
  • 高脂肪の食事がリスク要因になる場合がある
  • 膵炎と膵外分泌不全(EPI)は同じ病気ではない
  • 膵炎だから自己判断で消化酵素を追加しない
  • EPIではTLI検査が診断に使われる
  • EPIではビタミンB12の状態も確認することがある
  • 膵炎は一つの検査値だけで判断するとは限らない
  • 症状が落ち着いたあとの食事も獣医師へ確認する
まずは、 「うちの子のすい臓で何が起きているのか」 を知るところから始めましょう

膵炎なのか、 EPIなのか、 急性なのか慢性的な経過なのか。

それによって、 家庭で支えてあげたいことも変わります。

膵炎と診断されたあと、
食事で最初に確認したいこと

膵炎と診断されると、 「これから何を食べさせればいい?」 ということが、 飼い主様にとって大きな心配になると思います。

犬の膵炎では、 脂肪を抑えた食事が勧められることがあります。

ただし、 愛犬の状態や、 ほかに治療している病気、 現在の食欲などによって、 食事の考え方は同じとは限りません。

まず獣医師へ確認したいのは、
「この子は、どの程度の低脂肪食が必要ですか?」

ここが分かると、 主食だけでなく、 おやつやトッピングについても 考えやすくなります。

「低脂肪」と書いてあれば、
何でも同じではありません

フードの袋を見ると、 「脂質○%」という表示があります。

そこで、 数字が小さい商品を選べばよいように 感じるかもしれません。

しかし、 水分量やエネルギー密度の違うフードでは、 パッケージに書かれた脂質の割合だけを 単純に比較しにくいことがあります。

特にドライフードとウエットフードでは、 水分量が大きく違います。

脂質の表示数字だけを見て、 自己判断で療法食から別のフードへ 変更しないでください

膵炎の食事として適しているか、 必要に応じて獣医師へ商品情報を見せて 確認しましょう。

BIGWOODへ食事をご相談いただく場合も、 「膵炎です」という情報だけでなく、 獣医師から低脂肪について どのような指示を受けているかが分かると、 より整理しやすくなります。

主食だけでなく、
おやつ・トッピングも一緒に考えましょう

毎日の主食を低脂肪に変えても、 おやつやトッピングから 脂肪を多く摂っていることがあります。

特に、 人間用の味付けされた食べ物や、 脂身の多い肉、 高脂肪のおやつなどは 注意が必要です。

でも、 「膵炎になったから、 もう一生おやつは全部禁止」 とご家庭だけで決めなくても大丈夫です。

次の診察で、こんなふうに聞いてみてください

「この子が食べてもよい おやつはありますか?」

「トッピングを使う場合、 どのようなものなら大丈夫ですか?」

商品を使っている場合には、 パッケージや原材料・成分表示の写真を スマートフォンで撮って 獣医師へ見せる方法もあります。

「膵炎だから食べさせず、
すい臓を休ませる」は自己判断でしないでください

以前は、 膵炎になると食事を止めて 「すい臓を休ませる」 という考え方が広く使われていました。

しかし現在は、 嘔吐をコントロールできないなど 食事を与えられない特別な状態を除き、 必要な栄養をできるだけ早く確保することが 大切と考えられています。

「吐いたから、今日は一日何も食べさせない」 とご家庭だけで決めないでください

食事を止める必要があるか、 いつから何をどのくらい再開するかは、 愛犬の状態を見て獣医師が判断します。

病院から食事について 具体的な指示を受けている場合は、 その指示を優先してください。

一度にたくさんではなく、
少量ずつ食べる方法が合うこともあります

膵炎から回復している途中では、 一度にたくさん食べるより、 一日の食事を少量ずつ分ける方法が 選ばれることがあります。

ただし、 「必ず○回に分ける」 と一律に決める必要はありません。

「一日の量」と「一回の量」を 獣医師へ確認しておくと安心です

「一日に何回くらいに分ければよいですか?」

「一回にどのくらい食べさせればよいですか?」

と聞いてみてください。

「食べてくれない」には、
理由が隠れていることがあります

膵炎の愛犬が食事を食べないと、 「このフードが嫌いなのかな」 と考えることがあります。

もちろん好みの問題もありますが、 膵炎では吐き気や腹痛などによって 食べたくても食べられない場合があります。

そのため、 フードを次々に変更する前に、 今の食欲低下が病気の症状ではないかを 確認することが大切です。

食欲がない状態が続く場合は、 「そのうち食べるだろう」と 長く様子を見続けないでください

吐き気や痛みへの治療、 水分補給、 栄養をとる方法などについて 動物病院へ相談してください。

吐いていなくても、
「吐き気」があることがあります

「今日は吐いていないから大丈夫」 と思うこともあるかもしれません。

でも、 犬は実際に吐いていなくても、 吐き気を感じて食欲が落ちていることがあります。

たとえば、

  • 食事のところへ行くのに食べない
  • 匂いを嗅いで離れてしまう
  • いつもより食べるスピードが遅い
  • 食べ始めても途中でやめる
  • 口を気にするような仕草が増えた
  • よだれなど、いつもと違う様子がある

といった変化があれば、 そのまま獣医師へ伝えてください。

「吐いてはいません。でも食べたそうなのに食べません」

これも診察で役立つ大切な情報です。

犬の腹痛は、
「痛い」と言ってくれないからこそ見つけにくい

膵炎では、 お腹の痛みがあることがあります。

ただし、 犬が必ず鳴いたり、 分かりやすく痛がったりするとは限りません。

いつもより動きたがらない、 人との関わりが減る、 落ち着かないなど、 普段との違いとして現れることもあります。

また、 前足を前へ伸ばして胸を低くし、 お尻を上げるような姿勢をすることがあります。

このような姿勢は 「祈りのポーズ」と呼ばれることがあります。

祈りのポーズだけで膵炎とは判断できません

ただ、 膵炎治療中の愛犬に いつもと違う姿勢や落ち着かなさがみられたら、 腹痛の可能性も含めて獣医師へ伝えてください。

嘔吐や下痢があるときは、
水分にも注意してあげてください

膵炎では、 嘔吐や下痢、 食欲低下などによって 脱水することがあります。

重症の場合には、 動物病院で点滴などの 水分管理が必要になることがあります。

ご家庭では、 水を飲めているか、 飲んでも吐いてしまわないかなどを 見てあげてください。

水を飲むたびに吐く場合や、 水分をほとんどとれない場合は、 長く様子を見ないでください

かかりつけの動物病院へ連絡し、 受診の必要性を確認してください。

食事を低脂肪にするだけでなく、
体重と筋肉も一緒に見てください

膵炎の再発を心配するあまり、 食事量まで必要以上に減らしてしまうと、 愛犬が痩せてしまうことがあります。

また、 食欲低下が続けば、 体重だけでなく筋肉も減ることがあります。

定期的に体重を測るだけでなく、 背中、腰、肩、後ろ足などを 優しく触ってみてください。

「脂肪を抑えること」と、 「必要な栄養をきちんと摂ること」

その両方を考えながら、 愛犬の身体を維持していくことが大切です。

膵炎の食事は、
「脂肪を減らせば終わり」ではありません

  • どの程度の低脂肪食が必要か確認する
  • おやつ・トッピングまで含めて考える
  • 自己判断で長期間絶食させない
  • 一回量や食事回数を確認する
  • 食べない理由に吐き気や痛みがないか考える
  • 吐いていなくても吐き気がある場合がある
  • いつもと違う姿勢や行動も記録する
  • 水分を保てているか確認する
  • 体重と筋肉が減っていないか見る
「再発させたくない」という気持ちと、 「きちんと食べて身体を維持すること」

その両方を大切にしながら、 今の愛犬に合った食事を 獣医師と一緒に考えていきましょう。

「脂肪を減らすこと」だけが目的になって、 必要なエネルギーまで不足してしまわないよう、 食欲・体重・筋肉の変化も一緒に見ていくことが大切です。

一度落ち着いたあとこそ、
「いつもの食生活」を見直してみましょう

膵炎の治療を受けて元気が戻ると、 「もう治ったから、以前と同じ食事で大丈夫かな」 と思うかもしれません。

でも、 一度膵炎を経験した愛犬では、 退院後や症状が落ち着いたあとも 食事内容について獣医師から指示を受けることがあります。

特に見直したいのは、 主食だけではありません。

  • 毎日のフード
  • おやつ
  • トッピング
  • 家族からもらっている食べ物
  • 食卓から分けているもの
  • 歯みがき用のおやつ
  • 薬を飲ませるために使っている食品
  • サプリメント
「主食は低脂肪にしたから大丈夫」 だけで終わらせないことも大切です

少量でも毎日続いているものがあれば、 それも含めて獣医師へ伝えてください。

中性脂肪について、
確認した方がよい子もいます

膵炎では、 高トリグリセリド血症などの 脂質代謝異常がリスク要因として 検討されることがあります。

特に犬種や体質、 過去の検査結果などによっては、 中性脂肪について確認することがあります。

次の診察で聞いてみてもよい質問

「この子は中性脂肪について 注意した方がよいですか?」

「食事を変えたあと、 中性脂肪も再検査した方がよいですか?」

検査値に問題がある場合は、 膵炎だけでなく、 その背景にある脂質代謝についても 獣医師と一緒に管理していきます。

すい臓は「消化」だけではありません。
血糖にも関わる臓器です

すい臓には、 消化酵素をつくる働きだけでなく、 血糖を調節するホルモンをつくる働きもあります。

そのため、 すい臓の病気と糖尿病が 関係することがあります。

ただし、 膵炎になった犬が 必ず糖尿病になるという意味ではありません。

水を飲む量や尿量が急に増えたなど、 新しい変化があれば伝えてください

「膵炎だから仕方ない」と決めつけず、 以前にはなかった変化を かかりつけの獣医師へ伝えることが大切です。

EPIと診断された場合は、
「消化を助けること」が治療の大切な柱になります

膵外分泌不全(EPI)では、 すい臓から十分な消化酵素が出ないため、 食べ物をうまく消化・吸収できません。

そのため、 獣医師から膵酵素製剤を 食事と一緒に使用するよう 指示されることがあります。

膵炎とEPIでは、 「消化酵素」の意味が違います

EPIでは膵酵素補充が治療の中心になりますが、 「すい臓が悪いから」という理由だけで 膵炎の愛犬へ自己判断で消化酵素を追加する、 という考え方ではありません。

EPIと診断されている場合は、 処方された膵酵素の量や使い方を 獣医師の指示どおりに続けてください。

EPIでは、
ビタミンB12も確認することがあります

EPIの犬では、 ビタミンB12(コバラミン)が 不足していることがあります。

不足している場合には、 獣医師が状態に応じて 補充方法を検討します。

「ビタミンだから、とりあえず足す」 ではなく、必要性を確認しましょう

EPIと診断された場合には、 「B12は確認しましたか?」 「補充は必要ですか?」 と聞いてみてください。

サプリメントやハーブを使いたい。
その気持ちも獣医師へ伝えて大丈夫です

薬や点滴だけでなく、 家庭でも何かしてあげたい。

身体に優しそうなサプリメントや ハーブを取り入れたい。

そう考える飼い主様も いらっしゃると思います。

ただ、 「自然由来だから必ず安全」 「すい臓によいと書いてあるから使える」 とは限りません。

製品によっては脂質やほかの成分を含み、 現在の食事療法や薬との組み合わせを 確認した方がよい場合があります。

サプリメントを購入する前に、 商品そのものを獣医師へ見せるのがおすすめです

商品名だけではなく、 原材料や成分表示、 一日の使用量が分かる写真を見せると 相談しやすくなります。

  • 薬は自己判断で変更・中止しない
  • サプリメントやハーブも獣医師へ伝える
  • 消化酵素を自己判断で追加しない
  • 脂質を含む製品は食事全体で考える
  • 現在使用している商品名と量を記録する

BIGWOODが考える、
すい臓病とナチュラルケアとの付き合い方

BIGWOODでは、 食事や自然由来の素材を大切にしています。

だからこそ、 「自然なものなら何でも足せばよい」 とは考えていません。

膵炎では、 脂肪量や現在の食欲、 嘔吐・吐き気、 体重などを見ながら 食事を考える必要があります。

EPIでは、 膵酵素補充やB12など、 膵炎とは違う管理が必要になることがあります。

「治療」と「家庭でのケア」を 対立させる必要はありません

動物病院での治療を土台にしながら、 食事、水分、暮らし、 必要に応じた栄養サポートを一緒に考えていく。

その両方が、 愛犬を支えるための選択肢です。

すい臓のケアは、
「何を足すか」より先に整理したいことがあります

  • 膵炎なのかEPIなのかを確認する
  • 膵炎では脂肪について獣医師の指示を確認する
  • 主食だけでなく、おやつ・トッピングも含めて考える
  • 食べられているか、体重や筋肉も見る
  • 再発後の食事をいつまで続けるか確認する
  • 中性脂肪について確認が必要な子もいる
  • EPIでは膵酵素の使い方を守る
  • EPIではB12について確認する
  • サプリやハーブは自己判断で追加しない
病名だけではなく、 「今の愛犬に何が必要なのか」を一つずつ確認する

それが分かると、 ご家庭でできることも ずっと整理しやすくなります。

次の診察まで、何を見ておけばいい?
すい臓の病気では家庭での記録が役立ちます

血液検査や超音波検査などは、 動物病院だから確認できる大切な情報です。

一方で、 毎日の食欲や吐き気、 便、元気、姿勢などを 一番近くで見られるのは飼い主様です。

毎日細かく記録しなくても大丈夫です。

「いつもと違う」と感じたときだけでも、 次のようなことを残してみてください。

  • 一日に食べた量
  • 何時ごろ食べたか
  • 食欲の変化
  • 吐いた回数と時間
  • 吐いたものの様子
  • 下痢・軟便など便の変化
  • 便の量や回数
  • 水を飲めているか
  • 元気や散歩の様子
  • いつもと違う姿勢や行動
  • 体重の変化
  • おやつやトッピングを変更した日
  • 薬やサプリメントを使った時間
「何を食べたあとに、どうなったか」 を一緒に残しておくと役立ちます

食事の種類だけでなく、 食べた時間、量、 その後の食欲・嘔吐・便などを 簡単にメモしておくと、 診察時に経過を伝えやすくなります。

犬は「お腹が痛い」と言えません。
こんな変化がないか見てみましょう

膵炎では、 腹部に痛みがみられることがあります。

ただ、 犬が必ず分かりやすく 痛がるとは限りません。

鳴いたり、 お腹を触ると強く嫌がったりする子もいれば、 いつもより静かになるだけの子もいます。

たとえば、

  • 背中を丸めている
  • 落ち着かず何度も姿勢を変える
  • 動きたがらない
  • 抱っこやお腹を触られるのを嫌がる
  • いつもの場所から動かない
  • 遊びや散歩に反応しなくなった
  • 眠れていない、落ち着いて休めない
  • 前半身を低くし、お尻を上げるような姿勢をとる

などが、 痛みや不快感を考える手がかりになることがあります。

「鳴いていないから痛くない」 とは限りません

いつもの愛犬と比べて、 姿勢や行動が違うと感じたら 獣医師へ伝えてください。

吐いていなくても、
「吐き気」がある場合があります

「今日は吐いていないから大丈夫」 と思うこともあるかもしれません。

でも、 吐き気があっても 実際には吐かない犬もいます。

たとえば、

  • 食事のにおいを嗅ぐのに食べない
  • 食べようとして途中でやめる
  • 口をくちゃくちゃする
  • 唇や鼻を何度も舐める
  • よだれが増える
  • 食べ物から顔をそむける
  • 落ち着かない

などの変化が、 吐き気や不快感の手がかりになることがあります。

「食べない=好き嫌い」 と決めつけないことも大切です

食欲が落ちている場合は、 吐き気や痛みなどが 食べられない理由になっていないか 獣医師へ相談してください。

言葉で説明しにくい変化は、
スマートフォンで残しておきましょう

動物病院へ着くと、 家ではしていた姿勢や行動を しなくなることがあります。

安全に撮影できる状況であれば、 気になる変化を 写真や短い動画で残しておく方法があります。

姿勢

背中の丸まり方や、 普段と違う休み方など。

歩き方

ゆっくりしか歩かない、 動きたがらないなど。

食事の様子

食べようとするけれどやめる、 においだけ嗅いで離れるなど。

便や吐いたもの

必要に応じて写真を残しておくと、 状態を説明しやすくなります。

撮影のために 愛犬へ無理をさせる必要はありません。

検査結果は、できれば手元にも残しておきましょう

血液検査や画像検査を受けたら、 可能であれば結果を保管しておくと便利です。

一回の数字だけではなく、 前回からどのように変わったのかを見ることで、 経過を理解しやすくなることがあります。

数字だけを見て、 ご家庭で診断する必要はありません

「前回と何が変わりましたか?」
「この結果で、食事は何か変わりますか?」
「次回は何を確認しますか?」

と獣医師へ聞くための資料として 活用してください。

次の予約日を待たず、
動物病院へ相談したい変化

膵炎では、 状態が短い時間で変化することもあります。

次のような変化がみられた場合は、 次回の予約日まで長く様子を見ず、 かかりつけの動物病院へ相談してください。

こんな変化には注意してください
  • 繰り返し吐く
  • 水を飲んでも吐いてしまう
  • 食べない状態が続く
  • 強い腹痛が疑われる
  • ぐったりしている
  • 立つことや歩くことがつらそう
  • 下痢が続く、または便の状態が大きく変わった
  • 脱水が心配される
  • 急に弱々しくなった
  • 意識や反応がいつもと明らかに違う
  • 倒れる、けいれんする

特に、 繰り返す嘔吐で水分を保てない、 ぐったりして反応が弱い、 強い痛みが疑われる、 倒れるなどの変化がある場合は、 速やかな対応が必要になることがあります。

次の診察で、そのまま使える質問集

診察室へ入ると、 聞きたかったことを忘れてしまうことがあります。

必要な質問だけ、 スマートフォンへメモしてお使いください。

診断について

「急性膵炎ですか? 慢性的な膵炎も考えられますか?」

食事について

「この子は、 どの程度の低脂肪食が必要ですか?」

期間について

「今の食事は、 いつまで続ける予定ですか?」

おやつについて

「食べてもよいおやつや トッピングはありますか?」

食事回数について

「一日の食事は、 何回くらいに分けるとよいですか?」

吐き気について

「食べないのは、 吐き気が関係している可能性がありますか?」

痛みについて

「家では、 どんな姿勢や行動に注意すればよいですか?」

中性脂肪について

「中性脂肪は 確認した方がよいですか?」

EPIについて

「EPIを疑う必要はありますか?」

B12について

「ビタミンB12は 確認した方がよいですか?」

サプリについて

「このサプリを、 今の薬や食事と一緒に使えますか?」

次回検査について

「次回は、 何を確認する予定ですか?」

動物病院で分かることと、
ご家庭だから分かること

血液検査や超音波検査などは、 動物病院だから確認できる大切な情報です。

一方で、 食事を前にしたときの反応、 吐き気を思わせる仕草、 休んでいるときの姿勢、 便の変化、 元気の程度などは、 ご家庭だから気づけることがあります。

動物病院で分かることと、 ご家庭だから分かること。

その両方を合わせることで、 今の愛犬の状態を より詳しく伝えられます。

すい臓の病気と診断されたあとも、
飼い主様にしかできないことがあります

愛犬が膵炎と診断されると、 「あのおやつを与えたから?」 「もっと早く気づいてあげればよかった?」 「私の食事の与え方が悪かったのかな」 と考えてしまうことがあるかもしれません。

けれど、 膵炎は原因を一つに特定できないこともあります。

過去の一つの食事だけを責め続けるより、 これから愛犬のためにできることへ 少しずつ目を向けてみてください。

治療は獣医師にお願いする。
毎日の暮らしは、飼い主様が見守る。

どちらか一方ではありません。

動物病院での検査や治療と、 ご家庭での食事・投薬・観察。

その両方で、 愛犬の毎日を支えていきます。

今日から全部変えなくて大丈夫。
まず一つだけ始めてみませんか?

ここまで読むと、 「気をつけることがたくさんある」 と感じるかもしれません。

でも、 全部を今日から始める必要はありません。

食べた量を見る

いつもの何割くらい食べたか。 まずそれだけでも十分です。

おやつを一度確認する

主食だけでなく、 毎日食べているものを一度並べてみます。

体重を定期的に測る

同じような条件で測ると、 小さな変化に気づきやすくなります。

次回の質問を一つメモする

「脂肪はどのくらい?」 「おやつは何なら大丈夫?」 一つだけでも構いません。

小さなことでも、 続けて見ていくことで 愛犬の「いつも」が分かってきます。

食事選びで迷ったときは、
「すい臓が悪い」という病名だけで選ばないことも大切です

「膵炎と言われたので、 すい臓によいフードをください」

そう思われるのは自然なことです。

ただ、 同じ「すい臓の病気」でも、 膵炎とEPIでは 食事管理の考え方が同じとは限りません。

また膵炎でも、 現在の症状、 食欲、 体重、 中性脂肪、 ほかの病気などによって、 獣医師から受ける食事指示が異なることがあります。

ですから食事を選ぶときには、 病名だけではなく、 「動物病院から、食事について何を指示されているか」 を大切にしてください。

たとえば、こんなことが分かると 食事を考えやすくなります
  • 膵炎と診断されているか
  • 急性なのか、慢性的な経過なのか
  • EPIと診断されているか
  • 低脂肪食について指示があるか
  • 脂肪量について具体的な指示があるか
  • 現在療法食を使っているか
  • 現在の食欲はどうか
  • 嘔吐や吐き気があるか
  • 下痢や便の変化があるか
  • 体重や筋肉が減っていないか
  • 中性脂肪について指摘されているか
  • 糖尿病など、ほかに治療中の病気があるか
  • EPIの場合、膵酵素を使用しているか
  • B12について指示を受けているか

もちろん、 全部分かっていなくても大丈夫です。

次の診察で、 「食事を選ぶために、 この子の場合は何に気をつければよいですか?」 と聞いてみてください。

獣医師から言われた食事条件が分かったら、
BIGWOODも一緒に食事を考えます

BIGWOODでは、 膵炎やEPIの診断・治療を行うことはできません。

また、 動物病院から処方された薬や療法食、 膵酵素などについて、 中止や変更を判断することもできません。

でも、 動物病院から伝えられている食事条件をもとに、 BIGWOODの商品について 一緒に整理することはできます。

「先生から低脂肪にするよう言われたけれど、 どの商品を見ればいい?」

「主食だけでなく、 おやつやトッピングも整理したい」

「食欲が落ちていて、 今の食事をなかなか食べてくれない」

「EPIと診断されているけれど、 食事選びで気をつけることを整理したい」

そんなご相談でも大丈夫です。

ご相談の際に、 分かる範囲で教えていただきたいこと
  • 動物病院で伝えられた病名や状態
  • 膵炎かEPIか
  • 急性・慢性について説明を受けているか
  • 食事について指示されていること
  • 脂肪について言われていること
  • 現在食べているフード
  • 療法食を使用しているか
  • 食欲や食べムラの有無
  • 嘔吐・吐き気・下痢の有無
  • 年齢・体重
  • 中性脂肪について指摘があるか
  • 糖尿病など、ほかに治療中の病気があるか
  • 現在使用しているおやつやサプリメント
  • EPIの場合、膵酵素やB12について受けている指示

分からないものは、 「分からない」で構いません。

食事選びに迷ったら

BIGWOOD コンシェルジュルーム

「すい臓のことを考えると、 どのごはんを選べばいい?」

そんなご相談だけでも大丈夫です。

獣医師から伝えられている食事条件を確認しながら、 BIGWOODの商品について 一緒に考えさせていただきます。

受付時間 10:00〜17:00

最後に。
愛犬の「いつも」を一番知っているのは飼い主様です

血液検査や超音波検査などは、 動物病院で確認してもらえます。

EPIが疑われる場合には、 TLIなどの検査もあります。

一方で、

今日どのくらい食べたか。
食事の前でどんな反応をしたか。
吐き気を思わせる仕草はなかったか。
お腹が痛そうな姿勢をしていなかったか。
便はいつもと同じだったか。
元気に歩けているか。

そうした毎日の小さな変化を 一番近くで見られるのは飼い主様です。

検査の結果と、毎日の「いつも」。
その両方を大切にしてください。

気になる変化があれば動物病院へ伝える。

食事で迷ったら、 獣医師からの指示を確認しながら選ぶ。

そして、 愛犬ができるだけ穏やかに毎日を過ごせるよう、 一緒に暮らしを整えていく。

それも飼い主様だからこそできる、 大切なケアの一つです。

医療上の大切なご案内

このページは、 犬のすい臓の健康や、 ご家庭での食事・暮らしを考えるための 一般的な情報をお伝えするものです。

病気の診断、治療、 薬の変更・中止、 療法食、 膵酵素などの変更を ご家庭だけで判断するためのものではありません。

膵炎やEPIでは、 病気の種類や重症度、 食欲、嘔吐、腹痛、便の状態、 体重、血液検査、 併発している病気などによって、 必要な治療や食事管理が異なります。

現在治療中の場合は、 かかりつけの獣医師から受けている指示を 優先してください。

繰り返す嘔吐、 水分を保てない、 強い腹痛が疑われる、 食べない状態が続く、 強い元気消失、 立てない、 意識や反応の変化、 倒れる、けいれんするなど、 気になる症状がある場合は 動物病院へご相談ください。

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