急性胃炎

突然吐いたときに知っておきたいこと

犬の急性胃炎。
「また吐いた」そのとき、ご家庭で何を見る?

愛犬が突然吐くと、 「昨日食べたものが悪かった?」 「胃が弱い子だから?」 と心配になります。

一時的な胃の不調で落ち着くこともありますが、 嘔吐の原因は胃だけとは限りません。

大切なのは、 無理に原因を決めることではなく、 今の愛犬の状態を見ながら 必要なときに動物病院へつなぐことです。

「前も胃炎だったから、今回も同じ」 と決めつけなくて大丈夫です

吐いた回数や内容、 元気・食欲、 異物を食べた可能性などを整理すると、 獣医師へ状態を伝えやすくなります。

そもそも「急性胃炎」とは?

胃炎とは、 胃の内側を覆っている粘膜に 炎症が起きている状態をいいます。

急性胃炎では、 突然の嘔吐が代表的な症状です。

吐いたものには、 食べ物だけでなく、 黄色い胆汁、 泡、 粘液などが混じることがあります。

また、 食欲が落ちたり、 元気がなくなったり、 お腹を痛そうにすることもあります。

「胃炎」は、 吐いたという症状だけで ご家庭で確定できる病名ではありません

嘔吐を起こす病気はほかにもあるため、 愛犬の状態や経過によっては 検査が必要になります。

「吐いた」と伝える前に。
嘔吐と吐出は少し違います

飼い主様から見ると どちらも「吐いた」ように見えますが、 獣医師にとっては 原因を考える大切な手がかりになります。

嘔吐

吐く前に気持ち悪そうにしたり、 よだれが増えたり、 お腹に力を入れて 「オエッ」と吐くことがあります。

吐出

強くお腹に力を入れる様子が少なく、 食べたものなどが 比較的すっと口から出てくることがあります。

吐出では、 食道の問題など、 胃炎とは別の原因を調べる必要がある場合があります。

動画を安全に撮れる場合は、 「吐く瞬間」も診察の手がかりになります

無理に撮影する必要はありませんが、 繰り返している場合には 獣医師へ見せられると役立つことがあります。

「吐きたいのに何も出ない」
これも大切なサインです

吐くものがなくなったあとに、 何度かえずくことはあります。

ただし、 何度も吐こうとしているのに ほとんど何も出ない状態では、 胃炎だけと決めつけないでください。

お腹が急に張っている、 落ち着かない、 よだれが多い、 何度も吐こうとして何も出ない場合は 早急な診察が必要になることがあります

特に大型犬などでは、 胃拡張・胃捻転症候群のような 緊急性の高い病気でも 吐けない空えずきがみられることがあります。

急に吐いた。
原因は一つとは限りません

急性の嘔吐には、 食べ物がきっかけになるものから、 胃以外の病気まで さまざまな原因があります。

食べ慣れないもの

急な食事変更、 人の食べ物、 食べ過ぎなどが きっかけになることがあります。

傷んだ食べ物・拾い食い

ゴミや傷んだ食べ物などを 食べたあとに 嘔吐することがあります。

異物

おもちゃ、 布、 骨、 ビニールなどを飲み込んだ場合には 胃や腸で問題を起こすことがあります。

薬・毒物など

一部の薬剤、 植物、 化学物質などでも 嘔吐が起こることがあります。

胃腸以外の病気

膵炎、 腎臓や肝臓の病気、 内分泌疾患などでも 嘔吐がみられることがあります。

感染症・寄生虫など

年齢や生活環境などによっては、 感染症や寄生虫も 原因として検討されます。

「何か悪いものを食べさせた?」
飼い主様だけを責めなくて大丈夫です

愛犬が突然吐くと、 「昨日のおやつが悪かった?」 「私が何か食べさせたから?」 と考えてしまうかもしれません。

確かに、 食べ慣れないもの、 傷んだ食べ物、 急な食事変更などが 胃腸症状のきっかけになることはあります。

でも、 嘔吐の原因はそれだけではありません。

  • 食べ慣れないものを食べた
  • 急に食事内容が変わった
  • 傷んだものを食べた
  • 食べてはいけないものを口にした
  • おもちゃ・布・骨などの異物を飲み込んだ
  • 薬や化学物質などの影響
  • 膵炎など胃以外の消化器疾患
  • 腎臓や肝臓など全身の病気
  • ホルモンに関係する病気
  • 感染症や寄生虫など
「胃炎だろう」と家庭だけで決めるより、
まず“なぜ吐いているのか”を考えることが大切です

特に何度も繰り返している場合には、 「胃が弱い体質だから」 だけで終わらせず、 かかりつけの獣医師へ相談してください。

「何か飲み込んだかも」は、
とても大切な情報です

犬は、 食べ物ではないものを 飲み込んでしまうことがあります。

おもちゃ、 布、 靴下、 ビニール、 石、 骨、 トウモロコシの芯など、 消化できないものが 胃や腸に詰まることがあります。

異物による閉塞でも、 吐く、 食べない、 元気がない、 お腹を痛がるなどの症状が みられることがあります。

「たぶん胃炎だろう」と様子を見ず、
異物の可能性があれば動物病院へ伝えてください

おもちゃの一部がなくなっている、 布をかじった跡がある、 散歩中に何かを飲み込んだなど、 少しでも思い当たることがあれば 診察時の重要な手がかりになります。

食べてはいけないものを口にした可能性があるとき

人には問題のない食品や身近な製品でも、 犬にとって危険なものがあります。

誤食したものによっては、 嘔吐だけでなく、 神経症状や臓器への影響などが 起こる場合があります。

動物病院へ伝えたいこと
  • 何を食べた可能性があるか
  • 商品名や成分名
  • どのくらい食べた可能性があるか
  • 何時ごろ食べたか
  • 愛犬の体重
  • 現在どんな症状があるか

商品の袋や容器、 成分表示が残っていれば、 動物病院へ持っていくと役立ちます。

ご家庭で無理に吐かせないでください

飲み込んだものによっては、 吐かせることで かえって危険になる場合があります。

自己判断で塩などを使って吐かせず、 まず動物病院へ連絡してください。

「少し様子を見よう」ではなく、
早めに動物病院へ相談したい変化

一度吐いただけで、 その後は元気で食欲もあり、 普段どおり過ごしている場合もあります。

一方で、 嘔吐の中には 急いで診察が必要になるものもあります。

次のような場合は、 自宅だけで様子を見続けないでください
  • 短時間に何度も吐いている
  • 水を飲んでも吐いてしまう
  • 吐こうとしているのに何も出ない状態を繰り返す
  • お腹が張っている
  • 強くお腹を痛がる
  • 吐いたものに血が混じっている
  • 黒っぽい便が出ている
  • ぐったりしている
  • 意識や反応がおかしい
  • 異物を飲み込んだ可能性がある
  • 毒性のあるものを口にした可能性がある
  • 子犬・高齢犬・持病のある犬で嘔吐が続いている

特に、 吐こうとしているのに何も出ず、 お腹が張って苦しそうにしている場合には、 胃拡張・胃捻転など 緊急性の高い病気も考える必要があります。

吐いたものは、
診察の大切な手がかりになります

吐いたものをすぐ片づけたくなると思いますが、 可能であれば、 片づける前に写真を撮っておくと 診察時に役立つことがあります。

  • 何時ごろ吐いたか
  • 何回吐いたか
  • 食後どのくらいで吐いたか
  • 食べ物が残っていたか
  • 黄色や透明の液体だったか
  • 白い泡のようなものだったか
  • 血のようなものが混じっていなかったか
  • 異物のようなものがなかったか
「吐いた」という一言より、
写真と時間の記録があると伝えやすくなります

安全に撮影できる場合には、 吐く直前や吐くときの様子を 動画で残すことも手がかりになります。

動物病院では、
何を調べるの?

嘔吐の原因を調べる方法は、 愛犬の年齢、 症状、 診察所見、 嘔吐の回数や期間などによって変わります。

軽い急性の嘔吐では、 診察と経過から治療が始まることもあります。

一方、 嘔吐が激しい、 全身状態が悪い、 異物が疑われる、 繰り返しているなどの場合には、 必要に応じて検査が行われます。

身体検査

脱水、 体温、 お腹の痛みや張りなどを確認します。

血液検査

脱水や炎症の手がかり、 腎臓・肝臓など 全身の状態を確認します。

レントゲン

異物や消化管の状態などを 確認するために行われることがあります。

超音波検査

胃や腸、 膵臓など腹部の状態を 詳しく確認するために使われることがあります。

便などの検査

症状や年齢、 生活環境などによっては、 寄生虫などを確認することがあります。

追加の検査

症状が続く場合には、 原因に応じて さらに詳しい検査が検討されます。

ここまでで、まず覚えておきたいこと

  • 「吐いた=急性胃炎」と家庭だけで決めない
  • 嘔吐・吐出・空えずきは同じとは限らない
  • 一度吐いただけか、何度も続いているかを見る
  • 異物を飲み込んだ可能性を確認する
  • 食べてはいけないものを口にしていないか確認する
  • 誤食時は家庭で無理に吐かせない
  • 水も吐いてしまう場合は早めに相談する
  • 吐血・黒い便・強い腹痛・ぐったりなどを見逃さない
  • 吐いたものの写真と時間を記録する
  • 繰り返す場合は「胃が弱い体質」で終わらせない
「何を食べさせたからだろう」と 原因探しだけをするより、
今の愛犬の状態を正確に伝えることが大切です

いつから。 何回。 何を吐いた。 水は飲める。 元気はある。 お腹は痛そう。 誤食の可能性はある。

そうした情報が、 診察の大切な手がかりになります。

吐いたあと、
お水は飲ませない方がいい?

愛犬が吐くと、 「胃を休ませるために、 水も飲ませない方がいいのでは?」 と考えるかもしれません。

しかし、 嘔吐では身体から水分が失われるため、 脱水にも注意が必要です。

ご家庭で一律に 長時間お水を止めるのではなく、 愛犬の状態や獣医師からの指示に合わせて 水分を考えます。

水を飲むたびに吐いてしまう場合は、
「もう少し絶水してみよう」と 家庭だけで様子を見続けないでください

水分を口から保てない状態では、 点滴などの治療が必要になることがあります。

お水を一気にがぶ飲みする子は、
少量ずつ様子を見ることがあります

吐いたあとに喉が渇き、 一度にたくさんのお水を飲もうとする子もいます。

ところが、 一気に大量の水を飲むことで 再び吐いてしまうことがあります。

獣医師からご家庭で様子を見るよう 指示されている場合には、 少量の水を頻回に与え、 吐かずに保てるかを確認する方法があります。

大切なのは、 「何mLなら全犬に安全」 と決めないことです

体格、 脱水の程度、 嘔吐の原因、 持病などによって 必要な水分量は異なります。

具体的な量を指示されている場合には、 その指示を優先してください。

吐いたあと、
ごはんはいつから戻せばいい?

急性の嘔吐では、 胃を休ませるために 食事を短時間休ませるよう 獣医師から指示されることがあります。

ただし、 すべての犬に同じ時間の絶食が 適しているわけではありません。

年齢、 体格、 持病、 嘔吐の原因などによって 食事の再開方法は変わります。

「24時間食べさせない」 と一律に決めるのではなく、
今の愛犬に合った再開時期を確認しましょう

特に子犬、 高齢犬、 糖尿病など持病のある犬では、 自己判断で長時間絶食させず 獣医師へ相談してください。

食事を再開するときは、
いきなり通常量へ戻さない

嘔吐が治まり、 水分を口から摂っても吐かず、 獣医師から食事再開の許可が出たら、 少量から始めることがあります。

最初から普段どおりの一食分を与えるより、 消化しやすい食事を 少量ずつ複数回に分ける方法が 選ばれることがあります。

「食べたがる=胃が完全に回復した」 とは限りません

食欲が戻っていても、 最初は少量から。

食べたあとに吐かないか、 元気や便の状態に変化がないかを 確認しながら進めます。

「少量頻回」って、
どういう考え方?

一日分の食事を 一度にたくさん食べるのではなく、 小さな食事に分けて与える方法です。

急性胃炎からの回復途中では、 獣医師から 一日の食事を4〜6回程度に分けるよう 指示されることもあります。

ただし、 回数や一回量は 愛犬の状態によって異なります。

回数そのものより、
「一度に胃へ入れる量を少なくする」 と考えると分かりやすいです

獣医師から量や回数を指定されている場合は、 その指示に従ってください。

回復途中は、
どんな食事を選べばいい?

急性胃炎から食事を再開するときには、 消化しやすく、 脂肪が控えめな食事を 獣医師から勧められることがあります。

動物病院から 回復期用の食事や療法食を 指示されている場合には、 まずその指示を優先してください。

ご家庭で食事を用意する場合も、 自己流で長期間続けるのではなく、 何をどのくらい使うかを 獣医師へ確認すると安心です。

回復途中に、 「栄養をつけなければ」と いろいろな食品を一度に足さないでください

トッピング、 サプリメント、 発酵食品などを一度に追加すると、 再び症状が出た場合に 何が影響したのか分かりにくくなります。

吐かなくなったけれど、
ごはんを食べない

嘔吐が止まっても、 吐き気や腹部の不快感が残り、 食欲がすぐには戻らないことがあります。

ただし、 「胃炎だから食べなくても当然」 と長く様子を見続けるのも適切とは限りません。

食べないときは、 食欲だけでなく全身の様子も確認してください
  • 水は飲めているか
  • また吐いていないか
  • ぐったりしていないか
  • お腹を痛がっていないか
  • 下痢をしていないか
  • 尿は出ているか

食欲が戻らない場合や、 ほかの症状もある場合には、 動物病院へ相談してください。

吐き気止めや胃のお薬が出たら、
指示どおり使いましょう

急性胃炎や嘔吐の治療では、 原因や症状に応じて 吐き気を抑える薬や 胃を保護する薬などが 処方されることがあります。

症状が落ち着いたように見えても、 自己判断で薬を中止したり、 量を変更したりしないでください。

人用の胃薬を、 自己判断で愛犬へ与えないでください

人で使用する薬の中には、 犬に適さないものや、 現在の病気・薬との組み合わせに 注意が必要なものがあります。

薬を飲ませたあとに吐いた場合も、 もう一度同じ量を飲ませる前に確認を

薬の名前、 飲ませた時間、 吐いた時間を伝えて、 処方した動物病院へ相談してください。

元気が戻ってきても、
おやつは少し待ちましょう

愛犬が元気になってくると、 「頑張ったご褒美に」 とおやつをあげたくなると思います。

でも、 食事を戻している途中では、 いつものおやつや 脂肪の多い食品などが 胃腸への負担になることがあります。

回復期は、 獣医師から指示された食事を中心にして、 おやつをいつから再開してよいかも 確認しておくと安心です。

元のフードへ戻すときも、
一気に切り替えない

嘔吐が治まり、 食欲や元気が戻っても、 すぐに普段の食事へ 全量戻すとは限りません。

回復期の食事から 元のフードへ戻す場合には、 数日かけて少しずつ移行する方法が 選ばれることがあります。

ただし、 今までの食事そのものが 症状に関係している可能性がある場合には、 元のフードへ戻さず 食事内容を見直すこともあります。

「元に戻す」のか、
「これを機会に食事を見直す」のか

そこも、 嘔吐の原因や愛犬の状態を確認してから 考えていきましょう。

回復途中で大切なのは、
「急いで元どおりにしないこと」

  • 一律に長時間の絶水をしない
  • 水を飲んでも吐く場合は動物病院へ相談する
  • 一気飲みで吐く場合は少量頻回を検討する
  • 長時間の絶食を自己判断で決めない
  • 食事再開は少量から始める
  • 一度に通常量へ戻さない
  • 消化しやすい食事を少量頻回で与えることがある
  • 回復途中に多くのトッピングやサプリを一度に足さない
  • 食欲が戻らない場合は全身状態も見る
  • 処方薬を自己判断で変更・中止しない
  • 回復途中のおやつは急いで再開しない
  • 元のフードへ戻す場合も段階的に行う
「早く元気にしてあげたい」からこそ、
少しずつ戻していく

水が飲める。 吐かない。 少量の食事が食べられる。 食後も吐かない。 元気が戻ってくる。

一つずつ確認しながら、 普段の生活へ戻していきます。

「また吐いた…」
本当に毎回、急性胃炎でしょうか?

一度治ったように見えたのに、 数日後や数週間後にまた吐く。

そんなことが続くと、 「この子は胃が弱い体質なんだ」 と思うかもしれません。

でも、 繰り返す嘔吐には、 急性胃炎とは別の原因が隠れていることがあります。

「前回も胃炎だったから、 今回も同じだろう」 と決めつけないことが大切です

吐く回数が増えてきた、 長く続く、 体重が減ってきた、 食欲が落ちているなどの場合には、 改めて動物病院へ相談してください。

「吐く」以外の変化も、
一緒に見てみましょう

繰り返す嘔吐の原因を考えるときには、 吐いた回数だけでなく、 愛犬全体の変化を見ることが大切です。

  • 以前より食欲が落ちていないか
  • 体重が減っていないか
  • 便がゆるくなっていないか
  • 下痢も繰り返していないか
  • 水を飲む量が変わっていないか
  • おしっこの量や回数が変わっていないか
  • 元気や活動量が落ちていないか
  • お腹を痛がる様子がないか
  • 新しく始めた薬やサプリがないか
  • 食事やおやつを変更していないか
胃だけを見るのではなく、
愛犬全体を見る

それが、 繰り返す嘔吐の原因を探す 大切な手がかりになります。

繰り返す場合は、
「食事日記」をつけてみませんか?

「何を食べると吐くのか分からない」 という場合には、 記憶だけに頼らず 簡単な記録を残してみる方法があります。

特別なノートを用意しなくても、 スマートフォンのメモでも構いません。

  • 食べた時間
  • フードの商品名
  • 一回に食べた量
  • おやつの種類と量
  • トッピングしたもの
  • サプリメント
  • 薬を飲ませた時間
  • 吐いた時間
  • 食後何時間くらいで吐いたか
  • 吐いたものの状態
  • その日の便の状態
  • 食欲や元気
「昨日何を食べたかな?」ではなく、
記録で確認できるようにする

何度か繰り返したときに、 食事との関連があるのか、 食事に関係なく起きているのかを 獣医師へ伝えやすくなります。

食後に吐いたからといって、
そのフードが原因とは限りません

食事のあとに吐くと、 「このフードが合わなかった」 と考えたくなるかもしれません。

でも、 食後の嘔吐には 食事以外の病気が関係している場合もあります。

また、 一度に食べる量、 食べる速さ、 食事変更のタイミングなど、 原材料以外の要素が関係していることもあります。

一回吐いただけで、
特定の食材を「この子には合わない」と 決めつけないでください

何度も同じパターンがある場合には、 食事記録を持って 獣医師へ相談してみましょう。

「食物アレルギーかも?」
自己判断で食材を次々に除外しない

嘔吐を繰り返すと、 「鶏肉が悪い?」 「穀物が悪い?」 「この原材料がアレルギー?」 と考えることがあります。

食事に反応する胃腸の病気はありますが、 症状だけで 原因となる食材を特定することはできません。

食事との関連が疑われる場合には、 獣医師の判断で 原材料を限定した食事や 加水分解タンパクを使用した食事などを 一定期間試すことがあります。

食事試験を行う場合は、
「何を食べないか」も大切です

主食だけを変更しても、 おやつ、 トッピング、 味付きの薬、 サプリメントなどから 別の原材料を摂っていると 評価しにくくなることがあります。

吐くたびにフードを変えると、
かえって分からなくなることがあります

愛犬が吐くたびに、 「このフードは合わない」 と別のフードへ変更したくなることがあります。

でも、 短期間に何種類もの食事を試してしまうと、 どの食事でどう変化したのか 分からなくなることがあります。

繰り返す場合ほど、
「変更する前に記録する」

今のフード、 おやつ、 トッピング、 サプリメントまで一度書き出し、 何を変更するのかを整理します。

元気になったから、
今日から新しいフードへ全部変更していい?

嘔吐がおさまり、 食欲も戻ってくると、 今後のために食事を変えたいと考えることがあります。

ただし、 回復直後に食事内容を大きく変えると、 その変化自体が 胃腸への負担になる場合があります。

獣医師から食事について 特別な指示を受けている場合には、 その指示を優先してください。

食事を変更するなら、
愛犬の状態を見ながら少しずつ

今までの食事と新しい食事を 段階的に切り替える方法が 適することがあります。

ただし、 食事アレルギーなどを調べるための 厳密な食事試験では方法が異なりますので、 獣医師の指示に従ってください。

胃腸が気になる子のフード選び。
何を確認すればいい?

「無添加だから」 「国産だから」 「この原材料だから」 という一つの条件だけで、 すべての犬に合う食事が決まるわけではありません。

愛犬の年齢、 体重、 食欲、 便の状態、 持病、 今まで食べてきたものなどを 一緒に考えることが大切です。

  • 主食として必要な栄養を摂れるか
  • 愛犬が無理なく食べられるか
  • 一回量を調整しやすいか
  • 食べたあとの様子はどうか
  • 便の状態は安定しているか
  • 体重を維持できているか
  • 獣医師から食事条件を指定されていないか
フードの「良い・悪い」だけではなく、
今の愛犬に合っているかを見る

食べたあとの状態まで含めて、 毎日の食事を考えていきます。

原材料表示は、
「怖いもの探し」ではなく確認のために見る

フードの原材料表示を見ることは とても大切です。

ただし、 聞き慣れない原材料名があるだけで 「身体に悪いもの」 と判断することはできません。

繰り返す嘔吐があり、 食事との関連を調べたい場合には、 原材料表示は 「何を食べていたか」を正確に確認するために とても役立ちます。

パッケージを捨てる前に、
商品名と原材料表示を写真に残しておくのも一つです

食事を変更したあとでも、 以前何を食べていたのか 獣医師へ伝えやすくなります。

フードだけでなく、
おやつ・トッピングも一緒に確認

「フードは変えていないのに吐いた」 という場合でも、 そのほかに食べているものが 変わっていることがあります。

  • 新しく始めたおやつ
  • 人の食事から分けたもの
  • 食卓から落ちたもの
  • 新しいトッピング
  • 歯みがき用のおやつ
  • サプリメント
  • 薬を包むために使った食品

少量でも、 原因を考えるときには 大切な情報になることがあります。

BIGWOODがお手伝いできるのは、
胃炎の「診断」ではなく回復後の食事です

BIGWOODでは、 急性胃炎かどうかを診断したり、 嘔吐の原因を特定したりすることはできません。

また、 動物病院から処方された薬を変更したり、 中止をおすすめしたりすることもできません。

でも、 動物病院で診察を受け、 食事を再開できる状態になったあと、

  • 一回量をどう考えるか
  • 一日何回くらいに分けるか
  • 今までのフードへどう戻していくか
  • 今後の食事を見直したい
  • おやつやトッピングも一緒に整理したい

といった毎日の食事について、 一緒に考えることはできます。

獣医師から食事について指示を受けている場合は、
その内容を教えてください

「一回量を少なくしてください」

「一日○回に分けてください」

「脂肪について気をつけてください」

「この食材は避けてください」

「この療法食を使ってください」

など、 獣医師から具体的な指示がある場合には、 その内容を優先しながら 食事を考えていきます。

繰り返す嘔吐では、
「胃が弱い子だから」で終わらせない

  • 以前と同じ症状でも、今回も同じ原因とは限らない
  • 繰り返す場合は動物病院へ相談する
  • 食事だけが原因と決めつけない
  • 食事日記で「食べたもの」と「吐いた時間」を一緒に残す
  • 主食だけでなく、おやつやトッピングも記録する
  • 一度に複数の食品を変更しすぎない
  • 「この食材がアレルギー」と家庭だけで決めつけない
  • フード変更は急に全部切り替えない
  • 獣医師から食事指示がある場合は、その条件を優先する
「何を食べれば絶対に吐かないか」を探すより、
愛犬の変化を一つずつ整理していきましょう

何を食べたか。 何時に食べたか。 どのくらい食べたか。 何時に吐いたか。 便はどうだったか。 元気はあったか。

その積み重ねが、 獣医師へ状態を伝える材料になり、 今後の食事を考える手がかりにもなります。

最後に。
吐いたときに大切なのは、 「胃に良いものを探すこと」だけではありません

愛犬が突然吐くと、 飼い主様はとても心配になると思います。

「昨日食べさせたものが悪かったのかな」

「フードが合わなくなったのかな」

「胃が弱いから仕方ないのかな」

そう考えることもあると思います。

でも、 嘔吐にはさまざまな原因があります。

まず今の状態を確認する。
必要なら動物病院で原因を調べる。
そして食べられる状態になってから、 毎日の食事を整えていく。

この順番を大切にしてください。

BIGWOODでは、 病気を診断したり、 動物病院での治療に代わることはできません。

その一方で、 獣医師から受けている食事条件を確認しながら、 回復後の毎日のごはんを 一緒に考えることはできます。

食事選びに迷ったら

BIGWOOD コンシェルジュルーム

「吐きやすい子の食事を見直したい」

「一回量をどう分けたらいい?」

「今までのフードへどう戻したらいい?」

「おやつやトッピングも一緒に整理したい」

そんなご相談だけでも大丈夫です。

動物病院で診断されている病気や、 獣医師から受けている食事についての指示があれば、 その内容を確認しながら BIGWOODの商品について一緒に考えさせていただきます。

受付時間 10:00〜17:00

次の診察へ持っていくと役立つもの

嘔吐は、 動物病院へ着いたときには 落ち着いていることもあります。

ご家庭で見たことを残しておくと、 診察時の手がかりになります。

  • 吐いた日時と回数
  • 吐いたものの写真
  • 安全に撮影できた場合は吐く様子の動画
  • 食事をした時間と内容
  • おやつ・トッピングを含めた食事内容
  • 飲水できているか
  • 便の状態
  • 元気・食欲の変化
  • 異物を飲み込んだ可能性
  • 誤食した可能性のある食品・薬・製品
  • 現在飲んでいる薬やサプリメント
全部そろわなくても大丈夫です

分かる範囲で、 「いつもと何が違ったか」を 伝えてください。

医療上の大切なご案内

このページは、 犬の急性胃炎や嘔吐、 ご家庭での見守りや食事について考えるための 一般的な情報をお伝えするものです。

病気の診断、 薬の開始・中止・変更、 絶食や飲水制限などを ご家庭だけで判断するためのものではありません。

嘔吐には、 胃炎だけでなく、 異物、 中毒、 膵炎、 消化管の閉塞、 腎臓や肝臓などの病気を含め、 さまざまな原因があります。

短時間に何度も吐く、 水も吐いてしまう、 吐こうとしているのに何も出ない状態を繰り返す、 お腹が張っている、 強い痛みがある、 血を吐く、 黒い便が出る、 ぐったりしている、 異物や毒性のあるものを口にした可能性がある場合には、 早めに動物病院へご相談ください。

現在治療中の場合は、 かかりつけの獣医師から受けている指示を 優先してください。

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