去勢避妊手術による肥満
空腹、満腹を感じるのは脳の視床下部にある空腹中枢と満腹中枢の働きによるものですが、視床下部と身体の各器官との間で情報を伝える役目を果たすのがホルモンです。
このホルモンのバランスが壊れると満腹感がマヒしてしまいます。
ホルモンバランスの崩れにより引き起こる内分泌性肥満と言うものもあります。また副腎皮質ステロイド薬やインスリンなどの薬物の副作用により肥満になる場合、薬物性肥満の部類になります。
また代謝が下がることも原因の一つです。
男の子の場合、性ホルモンが睾丸から分泌されることによって筋肉の発達が促されます。
ですが性ホルモンが分泌されなくなった事で、本当は筋肉を作るはずだったエネルギーが使われなくなり、肥満となるのです。
女の子の場合は、性ホルモンが分泌されることによって乳腺の発達や、食欲の抑制が出来ています。
ですが、性ホルモンが分泌されなくなった事によって、食欲が増し、乳腺の発達に使われていたエネルギーが使われなくなる事によって、肥満となります。
また、女の子の場合、尿漏れなどもあります。
避妊手術をした女の子に多く見られ、避妊手術をした6〜7歳ごろの女の子は女性ホルモンの減少によりホルモンバランスが崩れ尿漏れを起す場合があります。
ホルモンバランスの乱れによっておこる皮ふトラブル!?
思いつく原因のない皮ふトラブル。
去勢避妊によるホルモンバランスの乱れが引き起こしているかもしれません。
<アレルギーやアトピー>
細胞から分泌されるホルモン様物質を細胞ホルモンと呼びます。
このホルモン様物質がとくにアトピー・喘息・花粉症などと密接な関係にあり、甲状腺や副腎のホルモンに影響を及ぼし、アレルギー症状を引き起こすことが知られています。
<ホルモン性皮膚炎>
ホルモン性皮膚炎の原因は、主として甲状腺ホルモンと副腎皮質ホルモンのアンバランスです。機能が低下し「甲状腺機能低下症」になると毛が抜けやすくなります。
また副腎皮質ホルモンが過剰になると「クッシング症候群」と呼ばれ、脱毛が生じます。人工的なステロイド薬を長期的に服用している場合もホルモンバランスが崩れて脱毛の原因となります。
<脱毛症>
犬の脱毛症の原因としてはさまざまですが、人間の円形脱毛症と同様に、ホルモンバランスの乱れがあげられます。
犬はホルモンバランスが乱れると、育毛サイクルが崩れ、正常に機能しなくなり、脱毛の症状が起きる場合があります。