愛犬のゴハンの選択肢。
例えば手作り・生食・ドライフード…いろんな選択肢がありますよね?
でも知られていないのが、ドライフードや缶フードなどの商品ラベルの読み方。
これを知るだけでも愛犬のゴハンを選択するうえでとても役に立ちます。
日本で販売されているフードの大多数はアメリカのAAFCOの基準をもとにしています。
AAFCOのガイドラインは世界基準となっていて、日本ペットフード公正取引協議会もこのガイドラインを基準としています。
たとえば、商品名を「ビーフフォードッグ」等のシンプルな名前にする場合、その製品の原材料のうち少なくとも95%は牛肉が含まれていなければいけません。
しかも動物性の原材料のみとなっていますし、動物の筋肉部分の肉を指しているので、ミールや副産物やエキスが含まれていてはいけないのです。
当然ながらかなりのお値段がするわけです。
そして、多くの皆様に当てはまるルールが原材料の後にディナーやフォーミュラの付く場合。
例えば「チキン&ライス フォーミュラ」のように二つの原材料が商品名に表示されている場合は25%以上をその二つが占めなくてはいけません。
ただし、動物性のものと植物性のものの組み合わせが可能となります。
また2種類のうち、片方は3%ほど含まれていれば良いというものですので、半分ずつ入っているなどと思ってはいけません。
そしてさらに重要なのが、商品名にチキンやビーフとついていても、それが肉の原材料の中で一番多く含まれている訳ではないと言う事です。
フォーミュラやディナーと名の付く商品の中には原材料名の一番最初(つまり一番多く含まれる)が穀物であったり、または一番最初にチキンなどがリストアップされていても2番目3番目に続く材料名がコーン、小麦、キビ、と合計すると穀物の量が肉の量を大きく上回るものも少なくありません。
やはり大切な愛犬に与えるものですから、きちんとメーカーに問い合わせをし、きちんと答えてくれるメーカーのフードを使うと言う事が重要です。
この「WITH」表示がまた更にややこしいのです。
WITHの後に続く原材料はなんと全体の3%ほど含まれていればよいという事。
つまり、「ライスWITHビーフ」であれば、全体のほとんどがライス主体でビーフは3%ほどしか含まれていないと言う事です。
「ドッグフードWITHビーフ」であれば、フードの3%が牛肉という事。
肉食である愛犬には何を選びますか?
冒頭でもお伝えしたミールや副産物。
この%ルールには含まれていません。でもミールや副産物っていったいなんでしょう?
まず「定義の違い」について考えてみましょう。
ん?ちょっと待って?
「我が家では鶏の足や頭、内臓肉を買って与えているわよ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、それとは大きく違うんです。
それは規定の違い。
動物向けの飼料のミールや副産物には「屠殺以外で死んだ動物の組織」を使うことを許可しています。人間の食料としては流通することができない、本来破棄されるはずの病気や事故で死んだ食肉動物ということですね。
※誤解のないように書きますが、全てのミールや副産物が病気や事故で死んだ食肉動物から作られているという訳ではありません。
普通に食肉用に屠殺された動物の肉や内臓肉を使っている製品も多くあります。
そこは製造している会社を信用するしかないところです。
うちのフードに副産物の表記がないから大丈夫?
いえいえ、日本の商品ラベルには副産物とはかかれていません。
鶏肉も鶏肉副産物もチキンミールも全部一緒にして「鶏肉等」「チキン等肉類」というような書き方が許されているから表記がないと思っているだけなのです。
いかがでしたか?
商品ラベルを見るだけで分かる事、たくさんありますね。
これを覚えておくだけで、フードの見た目が変わるはずです。