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食事の与え方を工夫してダイエットに挑戦!消化不良肥満

| 松永シオンくん | シェトランド・シープドッグ オス 2歳

2008年3月、兄貴分のシェルくんと一緒に『お客様体験記』に登場してくれた、シオンくん。 生後6ヶ月の時に、経営崩壊したペットショップから救い出されて松永さんのもとへ引き取られました。

生きのびられるかどうかすら危ぶまれた幼少期でしたが、ご家族の支えのもとりっぱに成長し、現在に至ります。 1年前に比べ小柄ながらも見違えるほど立派な愛らしいシェルティになり、松永さんが営む美容院の欠かせないスタッフとして活躍しています。 ここに至るまでのシオンくんのがんばりを、松永さんにお話いただきました。

シオンを保護したのは、2年前の6月26日です。体重はなんと、生後6ヶ月にして2kgにも満たない状態でした。 獣医さん曰く、「常識では考えられない小さなシェルティ」でした。 保護した時、小鳥が入るような小さなケージに入れられていたシオン。食事なども充分ではなかったのでしょう。 汚れて、ガリガリにやせ細り、成長できないままの小さな体でした。 もちろん地面を歩いたことなどなかったのでしょう。肉球は水ぶくれのようにプヨプヨとして、今にも破れそうです。 排泄物にまみれてお尻のところに固まった尻尾は動かすことすらできず、触れると悲鳴をあげました。 生気を失い、どこを見るともなく虚ろな瞳に、言葉をなくしました。 この子は長く生きられないかもしれない・・・そう思いながらも、出会ってしまった以上、見捨てることはとてもできず、うちで引き取ることにしました。 こんな悲惨な状態にあっても、幸いシオンに感染症などはなく、おしりにこびりついて固まっていたウンチをきれいに洗って取り除いてあげると、やっとしっぽを動かせるようになりました。 それからは、獣医さんやビッグウッドにたびたび相談にのってもらいながら、できるだけ消化吸収しやすい食事を与え、少しずつ前へ進んで行きました。

しかし、生後6ヶ月になるまであまりに劣悪な環境におかれていたためか、案の定、シオンにはトラブルが絶えませんでした。

迎えて2ヶ月が経ち、体重も順調に増え始めた矢先、シェルとシオンも連れて家族で泊りがけの小旅行に出かけた時のことです。夜、宿泊先のペンションで、シオンが突然咳き込み出しました。咳はなかなかおさまらず、呼吸困難のように苦しそうに身体をよじります。 翌朝、予定をキャンセルして急いで家へ戻り、かかりつけの病院へ連れて行きました。 レントゲンで、食道や胃、十二指腸が腫れて炎症を起こしていることが発覚。胃から腸にかけて、何かわけのわからないものが大量に詰まっていたのです。 そこで腸の通りをよくする薬を使って排泄できるかを試みて、もし出し切れなければ開腹手術をすることになりました。 それから毎日、ウンチを茶漉しにかけて出てきた異物を、病院へ持っていきました。 出てきたものは、細長い糸くずや、小さな木片のかけらのようなもの・・・。 獣医さんからは、何かおかしなものを食べさせませんでしたか? 悪戯で布や家具を齧らなかったか? どんな部屋で、どんな風に過ごさせていますか?・・・と厳しく問い詰められましたが、私たち家族は戸惑うばかりでした。 というのも、まだ抵抗力が弱いためお散歩にも出していないし、家にいるときはほとんどの時間、サークルの中に入れており、そこでもおかしなものを口にした形跡はなかったのです。一体いつ、どうしてこのようなものがお腹に入ってこんな事態を引き起こしたのか、わけがわかりませんでした。

それから約2週間かけて、シオンはやっと異物を全て排泄することができました。食道が炎症を起こしていた影響か、しばらくの間は乾いた嫌な咳を頻繁にしていましたが、2ヶ月ほどかけて自然とおさまっていきました。 しかし、ひと安心したその後も、心配の種は尽きません。 1歳を過ぎても体つきは華奢で目の光も弱々しく、被毛は薄い不揃い状態のまま。 乳歯は生後8ヶ月を迎えてもなかなか抜け切らず、結局手術で取り除かなければなりませんでした。 固いものもうまく噛めないため、食事は『スパミール』をミキサーで粉砕し、トロトロ状に煮込んであげていました。 そんな昨年5月のこと。シオンの兄貴分・シェルが、肺がんにより急逝するという悲しい出来事がありました。シオンにばかり気をとられて、シェルのことをきちんと見てやれていなかったのではないか・・・ 今となってはどうしようもない後悔が押し寄せました。

シオンが変わっていったのは、シェルが亡くなった少し後からでした。

シェルが自分の寿命を縮めてシオンに元気をくれたのではないか、と思うほどの著しい変化でした。 目立ったトラブルがみられなくなり、それまで絶えなかった病院通いがぴたりとおさまったのです。 生まれてから6ヶ月間、ほとんど吸収されていなかった栄養がやっと身体全体にいきわたるようになったのでしょうか。やせ細っていた身体にはだんだん肉がついて、骨格も小さいながらがっしりと作られていきました。 こうしてシオンは、2歳を迎えるまでの間にめきめきと逞しくなっていったのです。目の光は輝きを増し、顔の表情も生きいきとして、堂々たる成犬の風貌に近づいてきたようです。 なかなか増えなかった体重は、4kgを超えるまでになりました。それでもシェルティとしてはかなり小さめですが、この子の骨格であれば、この体重がベストです。 パサパサとして不ぞろいだった毛なみは、まわりから褒められない日はないくらいつややかで豊かになり、何よりも胸の飾り毛を始め、からだ全体の毛量が大きく変わってきました。 いかにもシェルティらしい、ふわりと立派な被毛が生え揃ってきたのです。 なかなか伸びなかった永久歯は、ここ1ヶ月でやっと生えそろい、固いガムも噛めるようになりました。

スタートはだいぶん遅れましたが、2歳にしてやっと大人の仲間入りを果たすことができました。シオンが保護された頃から知っている近所の方、美容院に来られるお客様も、この目を見張るような変化に驚かれています それまでシェルと一緒に美容院の看板犬をつとめていたシオンは、ひとりになった今もしっかり役目を果たしてくれています。すこし認知症のあるお客様が来られた時の、シオンの様子には、驚かされました。 美容の間、付き添いのご家族が一旦帰られると、不安からか顔をあげようとされないお客様もいらっしゃるのですが、こんな時、シオンがその方の気持ちをほぐしてくれます。

お客様のもとにシオンを連れて行き”こんにちは”と挨拶をさせた途端、それまで緊張した顔をされていたお客様がほっと顔をほころばせるのです。人間同士では無口でほとんど会話をされない方でも、シオンを抱きあげてその方のお膝に乗せると、とてもリラックスして、自然な様子でシオンにずっと話しかけておられます。 シオンはというと、美容の間ずっと抱っこをされていても降りたがることなく、かといって、別に我慢している様子もありません。落ち着いた様子でじっとその方を見上げ、時折まなざしに応えるようにお顔をなめます。 シャンプーのためにお客様の椅子を倒す時も、お客様のお腹の上で寝そべり、のんびりとシャンプーが終わるのを待ちます。 基本的に意思表示がはっきりして、頑固なところのあるシオンは、嫌な時はイヤ!とちゃんと自己主張します。 自分にその気がない時は、家族に呼ばれても知らんふりをすることさえあります。 そんな子だけに、こうして見知らぬお客様にも抵抗なく長い時間でも進んで身を任せていることは驚きでした。 “自分がついていれば、この人は安心していられる”そんなことをちゃんと分かっているのでしょうか。 まるで人の心の緊張を受け止め理解しているかのように自然に振舞い、その場にいる人をリラックスさせるシオンの姿には、本当に驚かされました。

また、一緒に生活していれば、犬にも自然とわがままや甘えが出てくる、それが当たり前のように思っていたのですが・・・ 近頃のシオンは、こちらの状況を読み取って行動する術を身につけたようです。 たとえば、シオンが鳴くのは電話が鳴った時や帰ってきた家族を出迎える時など、私たちに何かを知らせたい、という時、そして自分の食事をもらう時のみ。それ以外、無駄に吠えることはありません。 美容院では、自分の決められた場所からやたらと離れることはしませんし、外出の際には玄関までは出てきても、外へ勝手に出て行くことはしません。 人の食事をほしがることもしませんし、私が静かに書き物をしている時などは、きまって自分のマットの上で静かに眠っています。 特に教えたわけではないのに、私たちの生活や動きをよく見て、自然と状況判断をしながら行動する姿に、私たちのほうが驚かされる毎日です。 近頃では体重も増え始め、なんとか体重をのせなければとはらはらしていた頃が懐かしく感じられるほどになりました。 今後はもう少しダイエットを!と獣医さんに注意されてしまいました。これが最近のシオンについての悩みごとです。 しかし食事量を減らしてもなかなか体重は変わらず・・・。

ビッグウッドなら、何か良い智恵を貸してくれるのではと、早速お電話しました。

そこで教えてもらったのは、食事量をコントロールしながら、犬に五感を働かせ、頭を使わせる、そして本来持っている狩猟本能を満たすことで満足感を与える、という方法でした。 1回の食事分の『華』を数粒ずつに分けて紙コップやティッシュなどの空き箱にいれ、紙コップは簡単に開かないように折りたたんで部屋のあちこちに隠します。 最初は折りたたんだ部分を少しあけてやったり、わかりやすい場所にかくしたりと、『獲物』をゲットしやすく意欲をそそるよう工夫してみました。 シオンはこの遊びをすぐに覚え、「探して!」と声をかけると、”よしっ!”と言わんばかりにはりきって鼻を地面にこすりつけて部屋の中を探しまわったり、みつけた紙コップからどうにか取り出そうとあの手この手を試したり・・・『獲物』をゲットするために全神経を集中させ、目を輝かせて取り組むようになりました。 それまでのように、ただ何も考えず器から食事を食べるのではなく、こうしてしっかり嗅覚を働かせて脳みそを使い、”獲物をつかまえる”という作業に没頭すること。これは単なる食事以上の楽しみとなり、犬としての狩猟本能は少し満たされて、精神的にも充足してくるようです。 また、脳細胞を働かせることは、筋肉運動の7倍のエネルギーを消耗すると言われているそうで、こうして脳を使うことでダイエットにも良い効果をもたらしてくれるように思います。 ダイエットの効果だけではなく、本来の犬としての能力が目覚め、毎日の生活にもメリハリができたようです。 こうして、やっと犬らしい生活が楽しめるようになったシオン。私たちも感慨深い思いです。 命の保証もなかった子が様々な苦難を乗り越えて、今こんなに元気で過ごせるようになったことに、喜びを感じています。 きっと天国から、シェルが守ってくれているのだと思います。

先代のケンとシェル、そしてシオン。彼らが縁あって我が家に来てくれたことに感謝しつつ、これからも共に過ごす毎日を大切にしていきたいと思います。

※あくまでも個人の感想です。効能・効果を謳っているわけではありません。

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