vol.38　理論と感性の融合

vol.38理論と感性の融合

そしてハンナのレシピとそのレシピが出す波長を忠実に守って出来上がったものが、現在のサプリメント類の”ハーブ特別療法食”や”ホメオハーブ療法食”です。

また、もともと主食であるレシピはひとつだけだったのですが、その主食としての『スパミール』をそのままドライフードにしようとすると、主食としての目的を満たすことができませんでした。つまり生命体全体、また、臓器や各器官ならびに細胞活性やホルモン活性などの全ての項目を健康レベルの最高の波長に上げるまでのエネルギーがどうしても欠けてしまうのです。何度、製造段階に工夫を凝らしてみても、まったくうまくいかず、結局ドライフードの『華』をハンナが主食用に作ってくれた『スパミール』レシピの波長にまで上げる為には、いくつかのハーブの組み合わせを変更し、あるサプリメント用のレシピをそっくり追加することになってしまいました。

このような過程を、幾度となく繰り返して知った健康の為の食事というものの奥の深さには、想像を絶するものがありました。ハンナは、これらの組み合わせをいとも簡単に作ったり、表現したりしていましたが、私のような者には、今となっても理屈ではとても説明できないと言うのが本音です。しかし、これまでに多くのお客様にこれらのハンナ・クローガ－の魂が込められた商品を使って頂き、多くのワンちゃんの健康が改善されている事実を体験してくると、この自然が持つエネルギーの底力と、その自然エネルギーをこれまで活用して来たネイティブアメリカンの自然療法やヨーロッパ伝統医学の奥深さに心底感銘させられます。

日本にも昔から”おばあちゃんの知恵袋”なるものが存在していましたが、今となってはどこかに追いやられてしまった節もあり、このようなことを知れば知るほどとても残念に思います。そんな中、私はハンナやワニ－タ、クラーク博士と出会えたことに奇跡的な運命を感じ、日本を含めた世界各地で、これらの食養という分野だけに限らず、さまざまな伝統が「生き物が善く生きる方法」として存在していたのだと言うことを改めて感じさせられました。

そして同時に科学優先で分析主義の理論的世の中にありながら、今、目に見えにくい包括的なホリスティックな部分にも感性を見失わないということも、私たちはとても大切しなければいけないのではないかということを感じさせられました。