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EPAを摂って生活習慣病からからだを守ろう

EPAを取って生活習慣病から身体を守ろう

犬にも生活習慣病があるの?

最近ではパートナーにも、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が増えています。
生活習慣病は人間と同様で、食生活、運動習慣、飼い主の喫煙の副流煙などの生活習慣の見直しが必要です。

犬の高血圧症

高血圧は臨床的に原発性、続発性に分類され、動物の場合 ほとんどが続発性高血圧です。原因として、副腎皮質機能亢進症、腎疾患、甲状腺疾患、真性糖尿病、肝疾患、薬物の使用、その他が挙げられています。 犬、猫の高血圧の定義は150/95mmhg以上を高血圧とし、初期症状は眼、心臓、脳、腎臓に現れます。

犬の脂質異常症

「犬の脂質代謝詳細検査サービス LipoTEST 2,484症例の調査」
結果発表 調査の結果、全検査症例の内75.7%が高脂血症であることが判明。
その内、62.6%が高中性脂肪血症、46.0%が高コレステロール血症であったそうです。
さらに、その内32.9%は高中性脂肪血症と高コレステロール血症の両方が認められたという調査結果でした。

高中性脂肪血症 62.6%(1,555症例) ・高コレステロール血症 46.0%(1,142症例)
・高中性脂肪血症
・高コレステロール血症の両方 32.9%(817症例)

= 高脂血症が多かった犬種 =
1位 ミニチュア・シュナウザー 249症例
2位 シェットランド・シープドック 239症例
3位 シー・ズー 208症例
4位 雑種 145症例
5位 トイ・プードル 106症例
脂質異常症の症状としては、てんかん様発作、急性の失明、眼球混濁、腹痛や嘔吐などの膵炎の様な症状や肝肥大などがあります。

犬の糖尿病

犬の糖尿病は、インスリンの不足や働きの低下によって起こります。
糖尿病になった犬 は、多飲多尿、食欲の増加、やせるなどの症状が現れます。
悪化すると、糖尿病性ケトアシドーシスという状態になり、嘔吐・下痢などの症状がみられます。

犬の肥満による高脂肪血症?

肥満による高脂血症は病気と考えてください。 糖尿病や膵炎、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、肝疾患、ネフローゼ症候群などが挙げられます。

病院内の血液検査で10分もしないうちに中性脂肪やコレステロールを計測する事ができます。(正常な動物でも食後はもちろん上昇する)もっと簡単なのは、『見た目』です。
血液を採って遠心分離をすると、細胞成分(血球)と液体成分(血漿)にわかれます。通常、血漿は透明ですが、高脂血症の動物ではこれが真っ白に濁ります。

サイレントキラーというだけあって、基本的に高脂血症自体で大きな症状が現れることは稀です。
食欲減退、嘔吐、下痢、ケイレン、ブドウ膜炎から、黄色腫、末梢神経障害も見られる事がありますが、基本的には高脂血症そのものの症状よりも、警戒すべきは高脂血症が引き起こす二次性の疾患です。
もちろん動脈硬化症もそのうちのひとつですが、犬猫では膵炎を最も警戒しなくてはいけません。
膵炎については本当に怖い病気です。

高脂血症がどの程度膵炎のリスクを上昇させるのか明確に判明しているわけではありませんが、かなり高率に発症するようですから注意が必要です。

体にいい油を摂って予防しよう

脂肪の種類は脂肪に含まれる脂肪酸によって大きく分けられます。
動物性の脂肪は二重結合をもたない飽和脂肪酸を多く含みます。
一方シソ油、エゴマ油のような植物性の脂肪は二重結合をもつ不飽和脂肪酸を多く含みます。
不飽和脂肪酸の中には血中コレステロールを下げる働きを持つ脂肪酸があります。

これまで飽和脂肪酸は健康に悪く、リノール酸は健康に良いといわれてきました。
しかし飽和脂肪酸の一部はパートナーの体内でコレステロールをためにくいオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)に変わるのに対し、リノール酸は最終的にアラキド酸に変わって動脈硬化や高血圧症の原因になるので、過剰に摂取すると問題があることがわかってきました。

したがって、一概にこれがいけないというのではなく、要は摂り方のバランスの問題になります。しかし、あまり細かく計算するのは大変なので、EPA(オメガ3)含有が多く、オメガ6やオメガ9のバランスの取れたサプリメントを摂るようにしましょう。

EPAを摂取した犬の調査

夜泣きや痴呆が改善

夜鳴きなどボケの症状を示す高齢犬に、不飽和脂肪酸の一つである、EPA・DHAをサプリメント(栄養補給剤)として与え、投与開始後二、三週間すれば、夜鳴きがやんだり、飼い主を認知したり、といった症状改善の効果が現れることが多い。

アレルギ―が改善

EPAはその作用について研究が重ねられた結果、高脂血症の医薬品にまでなった珍しい食品成分で、研究の過程で、EPAがアレルギー体質を改善することも報告されている。
アレルギーは体の免疫反応が過剰に起こり、それがもとで体に炎症が起こり発症する。

EPAは免疫反応を引き起す「抗原提示能」といわれる第一段階を抑え、さらに体内の炎症を引き起す物質の生成を抑える。
アレルギーが起こるメカニズムは、犬も人間も全く同じで、人間での研究結果では、アトピー性皮膚炎の人が1日1200ミリグラムのEPAを12週間摂取したところ、72%の人に改善が認められたという。

関節疾患の緩和

犬の関節軟骨の変性を抑制するには、EPAが最も適切である。
これらの研究は、犬の退行性関節疾患において軟骨変性の進行を遅延させるために、EPAを補充したドッグフードが有効であることを証明したものと考えられる。

高脂血症に有効

人の研究結果ではありますが、コレステロールを下げる薬を投与している脂質異常症(高脂血症)の日本人約18.500 人を対象に、その半数にはEPAを投与し、約5年間の長期にわたって調査した結果、EPAを服用した人は服用しなかった人に比べて、5年後の狭心症や心筋 梗塞などの発症が19%減少した。

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